ヒメシジミは、日本の公園や草地、林の縁で見られる小さなチョウの仲間です。雄のはねの表が青い種が多い一方、雌や一部の種は褐色が目立ちます。種類を見分けるときは、青さだけでなく、はねの裏の黒い点や縁の橙色の模様、短い尾を一緒に確かめます。

このグループの生き物

ヤマトシジミPseudozizeeria maha

雄は青灰色、雌は褐色が目立ちます。裏面には小さな黒点が列になり、カタバミの近くで見つけやすいです。

ツバメシジミCupido argiades

雄の表は青く、雌は暗色です。後ろの翅の短いと橙色の斑点が目印です。

ルリシジミCelastrina argiolus

北海道から九州まで分布し、3~10月に現れます。白っぽい裏面に小さな黒点があり、表は瑠璃色です。

クロツバメシジミTongeia fischeri

本州・四国・九州の乾いた崖地や河川の堤防で見られます。幼虫が食べるツメレンゲの近くを探せます。

ウラナミシジミLampides boeticus

関東では夏の終わりから秋に見られ、北へ広がります。翅の裏の細い波模様と尾の近くの目玉のような模様を見ます。

姿・形

姿
見分けるときは翅の裏の点の位置、外縁の橙色の模様、短い尾状突起を一緒に見ます。光で変わりやすい表の青さだけでは決めません。
見分けるポイント
小型で細い体をもち、翅の表は青または褐色、裏は灰色や薄褐色で小さな黒点が並ぶ種が多いです。雄が青く、雌が褐色になる種も多いです。

間違えやすい生き物

ミドリシジミ亜科Theclinae

ミドリシジミ亜科には、裏面の線模様と後ろの翅の尾状突起が目立つ種が多いです。ヒメシジミ亜科にも尾のある種がいるため、裏面全体の模様を比べます。

間違えやすい理由どちらも小型で青く光ることがあり、同じシジミチョウ科です。

ベニシジミ亜科Lycaeninae

ベニシジミ亜科は表の橙色や銅色が強い種が多いです。ヒメシジミ亜科では雄の青色と淡い裏面の黒点がよく見られます。

間違えやすい理由どちらも小型で、翅の裏に点模様があります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 公園・庭
  • 草地・河川敷
  • 林縁
分布
日本では北海道から南西諸島まで多くの種が見られますが、種ごとの範囲は大きく異なります。ヤマトシジミやツバメシジミは身近な開けた場所でも見つかり、ルリシジミは平地から山地まで見られます。
好む環境
低い花と幼虫のがある日当たりのよい場所で探しやすいです。雄が湿った地面に集まって水分をとることもあります。

暮らし

食べ物
成虫の多くは花の蜜を吸います。幼虫は種ごとに決まった食草を食べるものが多いですが、クロシジミは育つ途中からアリに餌をもらいます。
活動
晴れた日に草の近くを低く飛び、小さな花の蜜を吸います。湿った地面で水分やミネラルをとる姿も見られます。
冬越し
越冬する段階は種によって異なります。ツバメシジミとルリシジミはで冬を越します。

繁殖と一生

幼虫
幼虫は短く平たい形です。甘い分泌物をアリに与え、代わりに守られる種もいます。
幼虫の食草
多くの幼虫は種ごとに決まった食草の葉・つぼみ・花・実を食べます。ヤマトシジミはカタバミを利用します。

名前と分類

名前について
ツバメシジミ(Cupido argiades)はEveres argiadesとも表記されます。ヤマトシジミ(Pseudozizeeria maha)は以前Zizeeria mahaと呼ばれていました。
グループの名前
正式名はヒメシジミ亜科です。英語ではbluesと呼ばれますが、日本語の日常的な「シジミチョウ」はシジミチョウ科全体を広く指すため、この亜科より広い範囲です。

保全状況

保全状況
クロツバメシジミの複数の亜種は準絶滅危惧、クロシジミは絶滅危惧IB類とされています。
ヒメシジミ亜科(Polyommatinae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo