サルトリイバラは、西日本で柏餅を包む葉として知られるとげのあるつる植物です。丸くつやのある葉をつけ、秋に赤く熟す実は冬まで残り、生け花にも使われます。
姿・形
- 育つ姿
- 落葉性のつる植物で、とげと巻きひげのある茎がほかの植物にからみつき、やぶをつくります。根茎は太くかたく、横にはいます。
- 葉
- 互生し、長さ3~12cmの円形から広い楕円形です。革質でつやがあり、3~5本の葉脈が目立ちます。秋には黄色や褐色に色づきます。
- 花
- です。新葉とともに、葉のつけ根から淡い黄緑色の小さな花が傘のように集まって咲きます。
- 花の時期
- 4~7月
- 実
- 直径7~10mmほどの球形の実が秋に赤く熟し、冬まで残ることが多いです。中には種が5個ほど入っています。
間違えやすい生き物
ヤマカシュウSmilax sieboldii
ヤマカシュウの実は黒く熟し、サルトリイバラの実は赤く熟します。ヤマカシュウは茎のとげがより多いです。
間違えやすい理由同じ仲間のとげのあるつる植物で、本州から九州の山に生えるためです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 山野
- 丘陵
- 林縁
- 分布
- 日本全国の山地に普通に見られます。国外では中国や朝鮮半島など東アジアに分布します。
- 好む環境
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 花の時期
4〜7月に咲きます
花 4〜7月
名前と分類
- 名前について
- 沖縄には、葉が大きくとげの少ない変種オキナワサルトリイバラ(var. kuru)があります。
- 品種といろいろな姿
- 実が黄色く熟すものはキミノサルトリイバラと呼ばれます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 名前は、とげのあるつるに猿が引っかかる、あるいは猿を捕らえるのに使われたことに由来するといわれます。
- 紀州などでは葉で包んだ菓子を「いばらまんじゅう」と呼ぶ地域があります。
- 根茎は中国の生薬「山帰来(サンキライ)」の代用とされ、サルトリイバラ自体もサンキライの名で呼ばれることがあります。
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