ハイビスカスは、和名をブッソウゲ(仏桑花)という熱帯性の常緑低木です。日本に自生はなく、沖縄では「赤花」と呼ばれて庭木や生垣によく植えられています。野生では見つかっておらず、近年の研究では、昔の南太平洋の人々が2種の野生種を掛け合わせて生まれた雑種と考えられています。

姿・形

育つ姿
高さ2〜5mになる熱帯性の常緑低木です。
葉
葉は広卵形〜楕円形で先がとがり、つやがあって縁に鋸歯があります。
花
5枚の花弁をもつ大きな花で、中央から雄しべと雌しべの集まった長い柱が突き出します。もとは赤い花ですが、園芸品種では白・桃・黄・橙などさまざまで、八重咲きもあります。
花の時期
戸外では夏から秋に咲き、温度の高い温室では一年中咲きます。

間違えやすい生き物

ムクゲHibiscus syriacus

ムクゲは冬に葉を落とす寒さに強い木で、本土の庭でもよく植えられます。葉が浅く3つに裂け、花の中心が濃い色になるものが多いです。ブッソウゲは常緑で、葉は裂けずにつやがあります。

間違えやすい理由同じフヨウ属で、花の形がよく似ているためです。

モミジアオイHibiscus coccineus

モミジアオイはで、名前のとおり葉がモミジのような形です。7〜9月に咲く緋色の花は直径15〜20cmと大きく、花弁が1枚ずつ離れて見えます。

間違えやすい理由鮮やかな赤いハイビスカスのような花を咲かせるためです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭
  • 生垣
  • 温室・鉢植え
分布
日本に自生はありません。沖縄では庭木や生垣として広く植えられています。
好む環境
暖かい地域を除いて戸外では冬を越せないため、本土では冬は鉢植えにして温室や室内で育てます。

育て方

増やし方
花が咲いても実を結ばないことが多く、主に挿し木でふやします。

名前と分類

名前について
長く原産地が分からず、中国南部説やインド洋の島々での雑種説がありました。2024年の研究で、バヌアツの Hibiscus cooperi とタヒチの Hibiscus kaute が人の手で交雑してできた雑種とされ、Hibiscus × rosa-sinensis と書かれることもあります。「ハイビスカス」はフヨウ属全体の名前でもあり、似たフヨウ属の園芸植物をまとめて指すこともあります。
品種といろいろな姿
園芸品種は8,000以上知られ、花の色や咲き方はさまざまです。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 日本への最初の記録は1610年ごろで、薩摩藩主の島津家久が琉球産の株を徳川家康に献上したとされます。
  • 沖縄南部では、「後生花(ぐそうばな)」と呼んで墓地に植える習わしがあります。
  • マレーシアでは「ブンガ・ラヤ」と呼ばれる国花で、硬貨にも刻まれています。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo