サギ亜科は、日本の水田や川で見られるサギの多くが属する鳥のグループです。多くは水辺に立ち、尖ったくちばしで魚などの小動物を捕まえます。白いサギだけでなく、灰色のアオサギや夜に活動するゴイサギ類も含まれます。

このグループの生き物

アオサギArdea cinerea

全国の川、水田、海岸で見られる大形の灰色のサギです。飛ぶと翼の灰色と黒の対比が目立ちます。

ダイサギArdea alba

大形で全身が白く、長い首と黒い脚があります。日本ではと冬鳥の個体が見られます。

コサギEgretta garzetta

小形で、黒いくちばしと黒い脚、黄色い足指が目印です。浅瀬を活発に歩いて餌を探します。

チュウサギArdea intermedia

ダイサギより小さくコサギより太めに見えます。日本では主にとして水田などに現れます。

アマサギArdea coromanda

繁殖期は頭、首、背が橙色を帯びます。水辺だけでなく牧草地や農地でもよく餌を探します。

カラシラサギEgretta eulophotes

日本ではごく少数が渡りの途中に現れる白いサギです。コサギと似るため、写真一枚では慎重な識別が必要です。

ゴイサギNycticorax nycticorax

本州から九州の水辺で繁殖し、夕方から夜に動くことが多いです。成鳥は黒い頭と灰色の翼が目立ちます。

姿・形

姿
白いサギ、灰色のアオサギ、ずんぐりしたゴイサギ類など、色と体形は幅広いです。繁殖期には飾り羽や、顔の羽毛のない部分の色が変わる種もいます。
見分けるポイント
多くは長い脚とまっすぐ尖ったくちばしを持ち、浅い水を歩いて獲物を狙います。飛ぶときに長い首をS字にたたむ姿が、ツル類との大きな違いです。ダイサギ、チュウサギ、コサギは大きさだけでなく、くちばしと足の色も見比べてください。

間違えやすい生き物

ツル科Gruidae

飛翔時にサギ亜科の長頸種は首を折りたたみますが、ツル類は首をまっすぐ伸ばします。ツル類は胴と翼もより重く見えます。

間違えやすい理由どちらも脚と首が長く、水田や湿地に立ちます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 水田
  • 河川・池
  • 干潟・海岸湿地
分布
日本ではアオサギ、ダイサギ、コサギなどが広く見られます。チュウサギやアマサギは暖かい時期に目立ち、カラシラサギは少数が通過する程度です。
いる時期
種と地域によって留鳥、夏鳥、冬鳥、が混じります。
記録される時期

一年中、毎年記録されています

日本での観察13,892件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
魚、カエル、エビやカニ、昆虫などの小動物を食べます。アマサギは草地や農地で昆虫を捕ることが多いです。
群れの暮らし
採食中は単独でいることも多いですが、繁殖時には複数種が同じ林に集団繁殖地をつくることがあります。

繁殖と一生

繁殖期
日本では春から夏に繁殖する種が多いですが、時期は種と地域で違います。
巣
多くの種は木や背の高い湿地植物の上に枝を組んだ皿形の巣を作ります。

名前と分類

名前について
日本のアマサギ(Ardea coromanda)は、以前は東西のアマサギをまとめたBubulcus ibisに含まれていました。
グループの名前
日常語の「サギ類」はこの亜科より広く、サンカノゴイ類なども含めて呼ぶことがあります。

文化と話題

文化と話題
  • 白いサギはまとめて「シラサギ」と呼ばれますが、シラサギという一種がいるわけではありません。
サギ亜科(Ardeinae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo