ヒメヤシャブシは、日本海側の雪の多い山地に育つ、葉を落とす小さな木です。細長い葉と、房になって垂れ下がる小さな松ぼっくりのような実が目印です。崩れやすい斜面の緑化にも使われてきました。

姿・形

育つ姿
落葉する低木から小高木で、枝が多く分かれます。
葉
葉は細長く、縁には細かな二重のぎざぎざがあり、横に走る筋が多いです。
花
雄花も雌花も下向きに垂れます。
花の時期
日本では主に3~5月に花が咲きます。
実
小さな松ぼっくりに似た実が数個ずつ房になって垂れます。種は風で運ばれます。

間違えやすい生き物

ヤシャブシAlnus firma

ヒメヤシャブシは実の房が長く垂れ、葉の横筋が多いです。ヤシャブシの実は上向きにつきます。

間違えやすい理由どちらも山地で見られ、細長い雄花をつけます。

オオバヤシャブシAlnus sieboldiana

ヒメヤシャブシは葉が小さく、実の房が下向きです。オオバヤシャブシは実が上向きにつきます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 雪の多い山地
  • 崩れた斜面
  • 植栽された谷筋
分布
北海道・本州・四国に分布します。日本海側の多雪地でよく見られます。
好む環境
やせた土地や崩れた斜面でも育ちます。
花の時期

3〜5月に咲きます

花 3〜5月

名前と分類

名前について
ヒメヤシャブシの「ヒメ」は、オオバヤシャブシより葉や実が小さいことを表します。ハゲシバリとも呼ばれます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 別名のハゲシバリは、はげ山を緑で覆うために植えたことに由来します。
  • 実から黒い染料をとることがあります。
ヒメヤシャブシ(Alnus pendula)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo