ツツジグンバイは、ツツジやサツキの葉裏で汁を吸う体長4mmほどのグンバイムシの仲間です。日本ではツツジ類の代表的な害虫で、オオムラサキやヒラドツツジ、サツキがよく被害を受けます。吸われた葉は白くかすれ、葉裏には黒いヤニのような糞が残ります。

姿・形

姿
体長は3.5〜4mmです。淡い黄色の体に黒褐色の斑紋があり、透明な翅に網目状のが走ります。翅をたたむと背中に大きなX字形の黒褐色紋が見え、前胸は頭を覆う帽子のように張り出しています。

間違えやすい生き物

トサカグンバイStephanitis takeyai

全体に黒っぽく、前胸の背面に長い毛が生えている点で見分けられます。アセビやネジキ、シャクナゲなど、ツツジ以外の植物にもよく付きます。

間違えやすい理由同じ属で、網目の翅や体の形がよく似ています。

ナシグンバイStephanitis nashi

ナシ・リンゴ・モモ・ウメなどバラ科の木の葉裏にいます。触角と脚が黄色です。

間違えやすい理由同じ属の代表的な害虫で、見た目が似ています。

アワダチソウグンバイCorythucha marmorata

主にセイタカアワダチソウなどキク科の草に付き、ツツジには付きません。体の縁や背面が板のように張り出し、細かいトゲがあります。

間違えやすい理由北米から入った外来のグンバイムシで、大きさや網目の翅が似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭・公園
  • 道路の植え込み
  • 生け垣
分布
本州から沖縄まで分布し、北海道にいるかどうかははっきりしません。国外ではロシア極東、朝鮮半島、中国南部、台湾にいます。日本から持ち込まれて北米・ヨーロッパ・オーストラリアなどにも広がりました。
好む環境
園芸のツツジに多く付くため、人里のまわりでよく見られます。車道脇のような乾いた日なたの植え込みにも多いです。

暮らし

食べ物
成虫も幼虫もツツジ類の葉裏で細胞の中身を吸います。吸われた葉は白いまだらになり、ひどいと葉全体が白くなったり枯れたりします。まれにカキに付くこともあります。
群れの暮らし
成虫と幼虫が葉裏に群れて付いています。
冬越し
主に卵で冬を越します。卵は葉裏の組織の中に1個ずつ産み込まれます。成虫で冬を越すものもいますが、その後の繁殖にはかかわらないようです。

繁殖と一生

幼虫
卵は4月中旬ごろからかえり、幼虫は1か月足らずで成虫になります。新しい成虫は5月下旬ごろから現れ、年に何も繰り返します。
幼虫の食草
ツツジ属の植物で、特にオオムラサキ、ヒラドツツジ、サツキによく付きます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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ツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo