ツツジ属には、身近なツツジとサツキだけでなく、高山のシャクナゲも含まれます。日本には約50種が自生し、庭では多くの園芸品種も見られます。花色だけでなく、葉、雄しべの数、花期を合わせて見ると区別しやすくなります。

このグループの生き物

サツキRhododendron indicum

西日本の川岸などに自生し、園芸品種も多い低木です。冬にも葉の一部を残すことがあり、初夏に花が咲きます。

ハクサンシャクナゲRhododendron brachycarpum

亜高山帯で見られ、厚いの葉と枝先にまとまる淡い花が特徴です。

カラムラサキツツジRhododendron mucronulatum

葉が開く前に赤紫から桃色の花が咲くのツツジです。

クロフネツツジRhododendron schlippenbachii

大きな淡桃色の花と、枝先に集まる幅広い葉が目立ちます。

タイワンヤマツツジRhododendron simsii

赤や桃色の花をつける常緑性ツツジで、園芸でも見られます。

シロバナチョウセンヤマツツジRhododendron yedoense

この名は白花の系統に使われます。同じ種には花色や花形の異なる系統もあります。

ヤマツツジRhododendron kaempferi

日本の山地や丘陵で見られ、春に朱色の花を咲かせます。葉の両面の毛も手掛かりです。

姿・形

育つ姿
常緑の種と落葉性の種があり、地面近くに広がる低木から小さな木まで多様です。
花
ツツジ、サツキ、シャクナゲは花の形や花期、葉の姿で呼び分けられますが、いずれもツツジ属の中の呼び名です。
実
花後には乾いた実ができ、熟すと裂けて多数の小さな種子を出します。
見分けるポイント
多くは低木で、枝先にラッパ形や鐘形の花をまとめて咲かせます。葉は枝に交互につきますが、枝先に集まって輪になっているように見える種が多いです。

間違えやすい生き物

アセビ属Pieris

アセビ属は小さな壺形の花が房になって下がります。ツツジ属は、より大きく開いたラッパ形の花が枝先に集まるものが多いです。

間違えやすい理由同じツツジ科の常緑低木で、公園や庭に一緒に植えられます。

カルミア属Kalmia

カルミア属は浅い皿形の花に、雄しべが収まる小さなくぼみが輪のように並びます。ツツジ属のラッパ形や鐘形の花とは正面の模様が異なります。

間違えやすい理由似た葉をもつツツジ科の園芸低木で、桃色や白の花がまとまって咲きます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地林
  • 林縁
  • 河岸
  • 公園・庭園
分布
ツツジ属は北半球の温帯から熱帯アジアの山地、オーストラリア北東部まで広く分布します。日本には約50種が自生し、各地の山地から高山、河岸などで見られます。
好む環境
多くの種は酸性で水はけがよく、適度な湿り気のある土を好みます。日当たりや暑さへの強さは種や園芸品種で異なります。

繁殖と一生

種の広がり方
小さく軽い種子は実が開いたあと風で散ります。

育て方

増やし方
園芸では種まき、挿し木、取り木、接ぎ木などで増やします。適した方法は種や品種によって異なります。
毒性
ツツジ属の多くはを含み、葉や花、蜜を口にすると中毒することがあります。食用にはしません。

名前と分類

グループの名前
ツツジ属(Rhododendron)には、ツツジ、サツキ、シャクナゲが含まれます。日常では葉や花の形、花期などで呼び分けますが、いずれも同じ属の植物です。
含まれる種の数
世界に1,100種余りがいます。
品種といろいろな姿
サツキや常緑性ツツジには花色や花形の異なる多くの園芸品種があります。園芸写真では種や品種まで絞れない場合があります。

保全状況

保全状況
日本ではサカイツツジなど一部の種がに掲載されています。

文化と話題

文化と話題
  • ツツジとサツキは古くから庭木として改良され、現在も道路沿いで身近に見られます。
  • シャクナゲの欧米由来の園芸品種はセイヨウシャクナゲと呼ばれます。
ツツジ属(Rhododendron)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo