エゾノウワミズザクラは、日本では北海道と青森県に分布する北国のサクラです。5~6月に小さな白い花を長い房に咲かせ、湿った川沿いや低地の林で育ちます。

姿・形

育つ姿
高さ10~15mほどになるです。
葉
葉は先のほうが広いものから楕円形のものまであり、縁に細かいぎざぎざがあります。葉の柄の上のほうに小さなが一対あります。
花
前年の枝に多数の白い花がを作ります。丸い花弁と、花弁より短い雄しべが見分ける手がかりです。
花の時期
北海道では5月下旬から6月ごろに咲きます。
実
果実は7~8月に黒く熟します。

間違えやすい生き物

ウワミズザクラPrunus grayana

エゾノウワミズザクラには葉の柄の上のほうに小さな腺が一対あり、ウワミズザクラでは葉の付け根にあります。

間違えやすい理由どちらも小さな白い花が長い房になって咲きます。

シウリザクラPrunus ssiori

エゾノウワミズザクラは雄しべが花弁より短く、シウリザクラ(Prunus ssiori)は花弁より長く見えます。

間違えやすい理由北海道ではどちらも白い花を房状に咲かせます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 湿地の周辺
  • 川沿い
  • 低地から山地下部の林
分布
日本では北海道と青森県に分布し、国外では極東ロシアからヨーロッパまでユーラシアの冷涼な地域に広く分布します。
好む環境
湿り気があり肥沃な土壌を好み、河川改修や低湿地の乾燥化の影響を受けやすいです。
花の時期

5〜6月に咲きます

花 5〜6月 · 実 7〜8月

繁殖と一生

種の広がり方
石狩地方ではムクドリ、コムクドリ、ヒヨドリが果実を食べる姿が観察されています。

育て方

増やし方
種子のほか、根元からの芽や地面についた枝からも増え、同じ木から広がったまとまりを作ります。

名前と分類

名前について
この種には北の地域で見られると基本変種があります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
青森県では「」と評価されています。

文化と話題

文化と話題
  • 和名は「北海道のウワミズザクラ(Prunus grayana)」という意味です。
  • アイヌ文化では、枝や樹皮を疫病よけなどに用いた記録があります。
エゾノウワミズザクラ(Prunus padus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo