ウスタビガは、冬に葉の落ちた枝にぶら下がる黄緑色の繭でよく知られるヤママユガの仲間です。空になった繭が提灯(手火)のように見えることが、和名「薄手火蛾」の由来とされています。成虫は晩秋の10〜11月に現れます。
姿・形
- 姿
- 開張はおよそ7.5〜11cmで、メスの方が大きくなります。前後の翅に半透明の目玉模様があります。メスは黄色、オスは赤褐色から黒っぽい色まで変化があり、翅の幅が狭く前翅の先がとがります。
- 声
- に近い幼虫は、触られると気門から空気を出して「キュッキュッ」と音を出します。
間違えやすい生き物
クロウスタビガRhodinia jankowskii
クロウスタビガは翅が暗褐色で、透明な目玉模様が三日月形です。幼虫はおもにキハダの葉を食べ、寒い地域にすみます。
間違えやすい理由同じ属で大きさが近く、どちらも秋に現れて灯火に来ます。ウスタビガのオスも暗い色のことがあります。
すむ場所
- よく見られる場所
- 平地から山地の林
- 分布
- 北海道・本州・四国・九州と佐渡島などの島に分布します。国外では朝鮮半島、中国、ロシア極東にいます。
暮らし
- 活動
- 成虫は口が退化していて何も食べず、短い寿命の間に交尾相手を探します。灯火にも飛来します。平地では12月に見られることもあります。
- 冬越し
- 卵で冬を越します。メスは繭の上や近くの枝に卵を産み、卵は4月ごろ芽吹きに合わせてかえります。
繁殖と一生
- 幼虫
- クヌギ・コナラ・カシワなどのブナ科のほか、サクラ、ケヤキ、カエデ類など多くの木の葉を食べます。6月ごろに繭をつくります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 繭はかます(わらで編んだ袋)に似ていることからヤマカマスとも呼ばれます。
- 繭の糸はの一種で、昔は民間薬として使われたこともあります。
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