ハラオカメコオロギは、日当たりのよい草地や空き地にすむ小さなコオロギで、単に「オカメコオロギ」といえばこの種を指します。秋の夜に「リッ、リッ、リッ、リッ」と4〜5声ずつ区切って鳴きます。名前の「オカメ」はオスの平たい顔の形がおかめの面に、「ハラ」は原っぱにすむことに由来します。

姿・形

姿
体長13〜20mmほどで、エンマコオロギよりずっと小さいコオロギです。オスは顔面が平たく前に傾いていて、正面から見るとほおがふくらんだおかめの面のように見えます。
声
「リッ、リッ」という声を4〜5回ずつ区切って鳴きます。ミツカドコオロギより声が弱く、テンポはややゆっくりです。ひとりで鳴く声、メスを誘う声、オス同士で威嚇する声を使い分けます。

間違えやすい生き物

ミツカドコオロギLoxoblemmus doenitzi

ミツカドコオロギのオスも顔が平たいですが、顔に三角の角のような出っ張りがあります。鳴き声もミツカドコオロギのほうが強く速いです。

間違えやすい理由同じ属で大きさや平たい顔が似ていて、同じ草地にいることも多いからです。

エンマコオロギTeleogryllus emma

エンマコオロギのほうがずっと大きく、顔は平たくありません。

間違えやすい理由どちらも秋の草地でよく見られる黒褐色のコオロギです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 草地
  • 空き地
  • 農耕地
分布
北海道、本州、四国、九州、種子島に分布し、国外では中国などにすんでいます。
好む環境
日当たりのよい明るい草地など、比較的乾いた地面を好みます。ミツカドコオロギと同じ場所にいることもよくあります。
見られる時期

日本の場合

活動 8〜10月

暮らし

食べ物
草の実や葉、小動物の死がいなどを食べる雑食です。
活動
昼は草の根元にひそみ、夜に歩き回ってえさを探します。してすぐの成虫は後ろの翅があって飛べますが、しばらくするとオスが後ろ翅を抜き取ってしまいます。
冬越し
卵で冬を越し、翌年の5〜6月にかえります。成虫は8〜10月ごろに見られます。

繁殖と一生

増え方
オスが鳴いてメスを呼び、メスは土の中に卵を産みます。

名前と分類

名前について
日本では長くLoxoblemmus campestrisの学名で呼ばれてきました。L. arietulusの名前のもとになった標本がすべて特徴の乏しいメスだったため1988年に新しい名前がつけられた経緯がありますが、現在は同じ種とする扱いが広く見られます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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ハラオカメコオロギ(Loxoblemmus arietulus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo