エンマコオロギは日本本土にすむコオロギの中でいちばん大きな種で、最も身近な虫の一つです。顔の模様が閻魔大王の怒った顔に見えることから名づけられました。夏の終わりから秋にかけて、オスが「コロコロリー」と美しい声で鳴きます。

姿・形

姿
体長26〜32mmほどで、全身がつやのある黒褐色です。半球形の頭の複眼の上に、淡い褐色の眉のような帯があります。メスには長いがあります。
声
オスが前翅をこすり合わせて「コロコロリー」と鳴きます。メスを呼ぶとき、求愛するとき、オス同士で争うときで鳴き方が変わります。夏は夜だけ鳴き、秋が深まると昼にも鳴きます。

間違えやすい生き物

エゾエンマコオロギTeleogryllus infernalis

成虫の顔がほとんど黒く、エンマコオロギのような明るい眉の帯が目立ちません。北海道と本州中部より北に分布する北方系の種で、エンマコオロギと同じく卵で冬を越します。

間違えやすい理由大きさも形もよく似た同じ属の仲間です。

タイワンエンマコオロギTeleogryllus occipitalis

鳴き声が「リッ、リッ、リッ」と速いのが目安です。南西諸島から九州・四国・紀伊半島の暖かい地域にすみ、幼虫で冬を越して、春と秋の年2回成虫が出ます。

間違えやすい理由見た目がよく似ていて、暖かい地域では同じ場所にいることがあります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 草原
  • 畑
  • 河原
分布
北海道から九州まで、南西諸島を除くほぼ全国に分布します。国外では朝鮮半島や中国にもいます。
好む環境
昼は草の茂みや枯れ草の下、地面の浅いくぼみに隠れ、夜に歩き回ります。灯りに飛んでくることもあります。
見られる時期

日本の場合

活動 8〜11月

暮らし

食べ物
雑食で、草や種子、小動物の死骸などを食べます。畑で作物の種子や芽を食べることもあります。
冬越し
土の中の卵で冬を越し、翌年の5〜6月ごろにふ化します。成虫は冬に死に、年1回発生です。

繁殖と一生

繁殖期
成虫は8〜11月ごろに見られます。
増え方
同じ温度で育てると、北の地域の個体ほど早く成虫になり、幼虫の期間が短くなることが知られています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 和名は閻魔大王に似た顔から来たとする説が一般的ですが、重なった羽を表す古いことば「重羽(えんば)」に由来するという説もあります。
  • 学名のemmaも、日本名にちなんで名づけられました。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

エンマコオロギ(Teleogryllus emma)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo