ミナミハンドウイルカは、日本のドルフィンスイムやウォッチングで出会うことの多いイルカです。ハンドウイルカより小柄でほっそりしており、大人になるとおなかに黒い斑点が出るのが特徴です。伊豆諸島の御蔵島や小笠原、九州の天草などの沿岸に定着した群れがいます。
姿・形
- 姿
- 成体の体長は2〜3mで、ハンドウイルカよりやや小柄です。ほぼ全身が灰色で、背側が濃く腹側が明るく、吻(くちばし)がやや細長いです。成長すると腹部に斑点が現れます。
間違えやすい生き物
ハンドウイルカTursiops truncatus
ハンドウイルカはより大きくがっしりしており、吻が短く太めです。ミナミハンドウイルカは大人になると腹部に斑点が出ますが、ハンドウイルカではとてもまれです。
間違えやすい理由同じ属で、2000年ごろまでは同じ種とされていました。
すむ場所
- よく見られる場所
- 暖かい海の沿岸
- 島のまわりの浅い海
- 分布
- インド洋、オーストラリア周辺、北太平洋西部の温暖な沿岸に分布します。日本では西日本を中心に、伊豆諸島、小笠原諸島、九州の沿岸などに定着した群れがいます。
- いる時期
- 沿岸に定着して暮らす群れが多いです。
暮らし
- 食べ物
- 主に魚を食べ、イカなどのも食べます。
- 群れの暮らし
- 5〜15頭ほどの群れで暮らすことが多いですが、100頭以上の大群も見られます。母親を失った子に別のメスが授乳した例も確認されています。
繁殖と一生
- 増え方
- 子は1年半〜2年で離乳しますが、5年ほど母親と過ごすこともあります。
- 妊娠期間
- 約12か月
- 一度に産む子の数
- 1頭
- 寿命
- 40年以上生きます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NT準絶滅危惧近い将来、危機に近づくおそれがあります
- 現状
- 沿岸にすむため漁業と重なりやすく、刺し網によるが分布域の多くで問題になっています。
文化と話題
- 文化と話題
- 御蔵島は島全体が国立公園で、島のまわりには野生のミナミハンドウイルカがすんでいます。イルカとの遊泳は東京ネイチャーガイドの指導のもとでのみ行え、イルカウォッチングの時期は4〜11月です。
- 野生のイルカが人に体当たりしたり噛みついたりして、海水浴客がけがをした例があります。野生のイルカにむやみに近づかないことが大切です。
ほかの生き物も見てみる
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