サボンソウは、葉や根を水でもんだり煮たりすると泡が立ち、ヨーロッパで昔からせっけん代わりに使われてきたの多年草です。名前の「サボン」はポルトガル語でせっけんのことです。日本では明治のはじめごろから栽培され、初夏から夏に淡いピンクや白の花を茎の先にまとめて咲かせます。
姿・形
- 育つ姿
- 高さ30~90cmほどになる多年草です。を横にのばして群れをつくります。
- 葉
- 葉は対生し、細長い楕円形で長さ5~10cmです。葉には平行に走る3本の太い葉脈がはっきり見えます。
- 花
- 直径2.5cmほどの5弁の花が茎の先に集まって咲きます。がくは細長い筒形です。花は夕方に開いて3日ほど咲き、甘い香りは夜に強くなります。
- 花の時期
- 初夏から夏にかけて咲きます。
- 実
- 花のあと、がくに包まれた細長い実ができます。
間違えやすい生き物
クサキョウチクトウ(フロックス)Phlox paniculata
サボンソウの葉には平行に走る3本の太い葉脈がはっきりあるので、葉を見ると見分けられます。
間違えやすい理由夏に茎の先にピンクの5弁花が集まって咲く姿が似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 花壇
- 庭
- 分布
- ヨーロッパから西アジア・シベリア西部にかけてが原産地です。日本では明治のはじめごろから栽培され、花壇の宿根草として植えられてきました。
- 好む環境
- 日当たりのよい場所を好みますが、やや日陰でも育ちます。
育て方
- 増やし方
- 種子と、横にのびる地下茎でふえます。
- 毒性
- 根や葉には泡立つ成分のが多く含まれます。たくさん食べると吐き気・下痢・嘔吐を起こすことがあります。
名前と分類
- 名前について
- シャボンソウとも呼ばれます。
- 品種といろいろな姿
- 花びらが重なる八重咲きの園芸品種があります。
文化と話題
- 文化と話題
- 学名の属名 Saponaria もラテン語でせっけんを意味する sapo から来ています。
- 葉や根を煮た液は油汚れを落とすため、傷みやすい毛織物を洗うやさしい洗剤として使われてきました。
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