トノサマガエルは、梅雨のころ田んぼで大合唱する、日本の代表的な大型のカエルです。オスとメスで体の色が違い、オスは黄緑色から黄褐色、メスは灰白色の地にくっきりした黒い斑紋があります。関東平野から仙台平野にかけてはおらず、そこで「トノサマガエル」と呼ばれているものの多くはダルマガエルの仲間(トウキョウダルマガエル)です。

姿・形

姿
体長は6〜9cmほどで、メスの方が大きくなります。背中の真ん中に白か黄色の線が通り、黒い斑紋はつながりがちです。腹は白一色です。
季節による姿
繁殖期のオスは黒い斑紋が目立たなくなり、全体が黄色っぽくなります。

間違えやすい生き物

ダルマガエル類(トウキョウダルマガエル・ナゴヤダルマガエル)Pelophylax porosus

ダルマガエルは5〜6cmほどと小さく、胴が太く手足が短い体つきです。背中の黒い斑紋は丸く、つながりません。オスとメスで色の違いがないのも見分けるポイントです。

間違えやすい理由関東ではトウキョウダルマガエルが「トノサマガエル」と呼ばれることが多く、近畿などでは分布が重なるナゴヤダルマガエルと混同されやすいです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 水田
  • 池
  • 小川
分布
本州(関東平野から仙台平野、信濃川流域を除く)、四国、九州に自然分布し、朝鮮半島や中国大陸にもいます。北海道の札幌市周辺では1993年に、対馬では2003年に、人が持ち込んだものの定着が確認されています。
好む環境
平地から丘陵地の、水田や池など水の流れがほとんどない水辺に暮らします。
時期

日本の場合

繁殖 4〜6月

暮らし

食べ物
昆虫やクモなど生きて動くものを食べ、口に入れば小さなカエルやヘビも食べます。
活動
春から秋に活動し、冬は土の中で冬眠します。
群れの暮らし
繁殖期のオスはなわばりを持って鳴きます。なわばりを持たず、鳴いているオスのそばでメスを横取りしようとするオスもいます。

繁殖と一生

繁殖期
4〜6月ごろ(地域によって違います)
増え方
メスは1回の繁殖期に1度だけ産卵します。オタマジャクシはその年の秋までにカエルになって上陸します。
卵の数
1回の産卵で約1800〜3000個
寿命
野外では3〜4年ほど

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)です。水田の減少や水の汚れが、生きていくうえでの脅威になっています。北海道ではとして、在来のニホンアマガエルへの影響が心配されています。

文化と話題

文化と話題
  • 夜の田んぼに響くオスの大合唱は梅雨どきの田園の風物詩で、初夏のにもなっています。
  • 水上勉の童話劇『ブンナよ木からおりてこい』の主人公ブンナは、トノサマガエルです。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

トノサマガエル(Pelophylax nigromaculatus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo