ボタン属は、ボタンやシャクヤクなどの大きな花を咲かせる植物の仲間です。ボタンは冬にも木のような茎が残り、シャクヤクは地上の茎が枯れるので見分けられます。日本にはヤマシャクヤク類が自生し、庭ではボタンやシャクヤクの園芸品種が広く栽培されています。

このグループの生き物

シャクヤクPaeonia lactiflora

大輪の園芸品種が多いで、日本では主に5月ごろに花を見られます。

ボタンPaeonia × suffruticosa

木質の枝が冬にも残るため、地上部が枯れるシャクヤクと区別できます。

ヤマシャクヤクPaeonia obovata japonica

山地のに生え、春に白い花を咲かせる自生系統です。

ベニバナヤマシャクヤクPaeonia obovata

紅紫色の花が目印ですが、地域によっては希少なので採取せず観察します。

姿・形

育つ姿
大半は多年草ですが、ボタンの仲間には木質の茎を残すもあります。
花
野生種は一重の花が基本ですが、園芸品種には白・桃・赤などの八重咲きもあります。
見分けるポイント
枝先に大きな花がつき、中心に多数のおしべが集まります。葉は複数の小葉に分かれることが多いです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭園・公園
  • 山地の林床
分布
ボタン属は南ヨーロッパから温帯アジア、北アメリカ西部に分布します。日本にはヤマシャクヤクとベニバナヤマシャクヤクの系統が自生します。
好む環境
栽培種は日当たりと水はけのよい場所を好むものが多く、野生のヤマシャクヤク類は山地の林床で見られます。

育て方

育て方
シャクヤク(Paeonia lactiflora)とボタン(Paeonia × suffruticosa)は、ともに多くの園芸品種が栽培されています。早咲きから遅咲きまであり、春から初夏に庭園で楽しめます。

名前と分類

名前について
ヤマシャクヤクは、古い資料ではPaeonia japonicaとも呼ばれました。
グループの名前
この仲間は「ボタン属」です。日常語の「ボタン」は木のような茎が残る栽培群を、「シャクヤク」は冬に地上部が枯れるシャクヤクを指すことが多く、どちらも属全体より狭い呼び方です。
含まれる種の数
分類によって世界で約33〜40種とされます。

保全状況

保全状況
環境省の第5次レッドリストでは、ヤマシャクヤクが(NT)、ベニバナヤマシャクヤクが絶滅危惧II類(VU)です。野生株は採取しません。

文化と話題

文化と話題
  • 日本にはシャクヤクとボタンを並べ、女性の美しさを花にたとえることわざがあります。
ボタン属(Paeonia)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo