カッショクペリカンは南北アメリカの海岸にすむペリカンで、日本では野生では見られません。空から嘴を先にして海に飛び込んで魚をとり、この方法で狩りをするのはカッショクペリカンと近縁の1種だけです。現生のペリカン8種の中で最も小型です。
姿・形
- 姿
- 全長1〜1.5m、翼開長は2mを超えます。背は銀灰色、腹は濃い褐色です。繁殖期には頭が白く頭頂が黄色みを帯び、首の後ろが濃い赤褐色になります。若鳥は全身が灰褐色です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 海岸
- 河口
- マングローブ林
- 分布
- 大西洋側は米国ニュージャージー州からアマゾン川河口まで、太平洋側はカナダのブリティッシュコロンビア州からペルー北部まで分布します。ガラパゴス諸島にもいます。
- 好む環境
- 沿岸の浅い海で餌をとり、島で集団繁殖します。
暮らし
- 食べ物
- ほぼ魚だけを食べ、甲殻類なども少し食べます。
- 活動
- 海面から約18〜21mの高さから嘴を先にして飛び込み、喉袋で魚をすくいます。浮上してから水を吐き出して飲み込みます。
- 群れの暮らし
- 一年中群れで暮らし、海面すれすれを一列に並んで飛びます。
繁殖と一生
- 巣
- 島の地面や茂み、マングローブなどに集団で巣をつくります。
- 卵の数
- 卵ふつう3個(2〜4個)
- 抱卵
- 28〜30日、雌雄で交代して温めます
- 巣立ち
- 孵化後9〜12週(71〜88日)ほどで飛び始めます
名前と分類
- 名前について
- 5亜種に分けられます。南アメリカのペルーペリカンはかつて本種の亜種とされていましたが、体重が約2倍で嘴の色や羽も違うため、今は別種とされています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
- 現状
- 1950〜70年代にDDTなどの農薬で卵の殻が薄くなり激減しました。1972年に米国でDDTが禁止されると回復し、2009年に米国の絶滅危惧種保護法の対象から外れました。
文化と話題
- 文化と話題
- 米国ルイジアナ州の州鳥で、州旗と州章にも描かれています。
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