ヤマシロオニグモは山野にごく普通にいる大型のグモで、多くの大型円網グモが夜だけ網を張るのに対し、昼間も網の中央にいるのがよく見られます。体の色や腹部の模様は個体ごとにかなり違います。

姿・形

姿
メスは体長12〜15mm、オスは8〜10mmで、オスは脚が長く見えます。腹部は前が広い卵形で、肩の出っ張りがなくなめらかです。典型的には黄褐色で、腹部の中央から後ろにこげ茶色の葉のような模様が出ます。腹部の裏側の中央やや後ろに、一対の白い斑点があるのが特徴です。

間違えやすい生き物

コゲチャオニグモNeoscona punctigera

形は似ていますが、コゲチャオニグモは普通、模様がほとんどなく、夜だけ網を張ります。

間違えやすい理由同じ属で体形がよく似ています。

ヤスダオニグモNeoscona multiplicans

見た目では区別がつかないほどよく似ていて、生殖器の形で見分けます。日本では対馬と島根県でしか知られていません。

間違えやすい理由同じ属で、姿がとてもよく似ています。

サツマノミダマシNeoscona scylloides

サツマノミダマシのほうが一回り小さく(メス8〜11mm)、体が明るい黄緑色なので見分けやすいです。

間違えやすい理由同じ属で、学名もよく似ています。

ドヨウオニグモNeoscona adianta

ドヨウオニグモのほうが一回り小さく、特徴がはっきりしているため、混同はしにくいとされています。具体的な模様の違いは確認できませんでした。

間違えやすい理由同じ属で、昼間も網にいる普通種です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 森林
  • 林縁
  • 道端
分布
日本ではほぼ全国に分布します。国外では朝鮮半島、中国、ロシア極東などにもいます。
好む環境
自然の多い場所では人家の周りにも現れますが、人の手が強く入った環境にはあまりいません。
時期

日本の場合

繁殖 7〜9月

暮らし

活動
大きな円網を縦に張り、昼間もその中央に止まっていることが多いです。網の枠の端に隠れていることもあります。

繁殖と一生

繁殖期
年1回発生し、7〜9月に成熟します。

名前と分類

名前について
漢字では「山白鬼蜘蛛」と書きます。かつてはオニグモ属(Araneus)に入れられたこともあります。
品種といろいろな姿
色や模様の変わり方が大きく、褐色で前方中央に白斑が出る「セジロ型」、白っぽく中央後方に褐色の模様が残る「アトグロ型」と呼ばれる型があります。全体がまだらなものや、模様がほとんど見えないものもいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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ヤマシロオニグモ(Neoscona scylla)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo