オニグモは、夕方に大きな円い網を張り、朝にはたたんで物陰に隠れる大型のクモです。腹部の前の両肩が角張って張り出し、背中に木の葉のような模様があります。日本各地に広く分布し、家の軒下や神社・寺のまわりでよく見られます。

姿・形

姿
体長は雌が20〜30mm、雄が15〜20mmほどです。体色は黒褐色、赤褐色、灰褐色などで、地域差や個体差が大きいです。

間違えやすい生き物

ヤエンオニグモAraneus macacus

オニグモは人家のまわりに多く、ヤエンオニグモは里山に多いです。体色や歩脚、模様に違いがありますが、見た目はよく似ていて、写真だけでは見分けにくいことがあります。

間違えやすい理由同じオニグモ属で、体の形や模様がよく似ています。

ヤマオニグモAraneus uyemurai

オニグモは人家のまわりに多く、ヤマオニグモは山地に多いです。体色や歩脚、模様に違いがありますが、見た目はよく似ていて、写真だけでは見分けにくいことがあります。

間違えやすい理由同じオニグモ属で大きさも近いです。

ヤマシロオニグモNeoscona scylla

別の属で、オニグモより小さく(雌12〜15mm)、腹部の前に肩の突起がなく、なめらかな卵形です。

間違えやすい理由どちらもを張る中〜大型のクモで、人家に近い場所で見かけることもあります。

イエオニグモNeoscona nautica

イエオニグモは小形で(雌約10mm)、腹部の背面が黒灰色です。オニグモは大きく(雌20〜30mm)、背面にがあります。

間違えやすい理由どちらも家のまわりで夜に円網を張ります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 家の軒下
  • 神社・寺院
分布
日本では北海道から琉球列島まで広く分布し、伊豆諸島にもいますが、小笠原諸島では記録がありません。国外では朝鮮半島、中国、台湾、ロシア極東にいます。
好む環境
人家や社寺など建物のまわりに多く、ごく普通に見られます。
見られる時期

日本の場合

繁殖 8〜9月 · 活動 6〜10月

暮らし

食べ物
網にかかった飛ぶ昆虫などの小さな節足動物を食べます。
活動
夜行性で、夕方に直径1mを超えることもある垂直の円網を張り、中心で獲物を待ちます。朝には網をたたむとされますが、大阪以西ではほとんどの個体が網を壊すのに対し、東京以北ではほとんど壊さないなど、地域差があります。
冬越し
卵のうの中の幼生で冬を越します。

繁殖と一生

繁殖期
8〜9月ごろ
巣
樹の幹や軒下に卵のうを貼り付けます。

注意すること

注意すること
不用意に手でつかむと大きな牙でかまれて痛むことがありますが、重い症状になることはほとんどありません。

名前と分類

名前について
斑紋や体色の地域差が大きく、別種のように見える個体もありますが、本質的な形態に違いはないとする解説があります。世界のクモ類カタログには亜種は載っていません。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • ダイミョウグモという別名でも呼ばれます。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

オニグモ(Araneus ventricosus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo