ヒメジャノメは、明るい林のまわりや草地を低くゆっくり飛ぶ茶色のチョウです。南西諸島を除く日本のほぼ全国でふつうに見られ、山村の人家に入ってくることもあります。翅の裏のまっすぐな淡い帯が、よく似たコジャノメとの見分けどころです。
姿・形
- 姿
- は4.5~5.7cmほどです。翅の表は暗い黄褐色で、前翅の大小2つののほかは目立つ模様がありません。翅の裏は灰褐色で、中央に灰白色の帯がまっすぐ走り、前翅に2~3個、後翅に6個ほどの眼状紋が並びます。オスは後翅の前縁に毛の束があり、メスにはありません。
間違えやすい生き物
コジャノメMycalesis francisca
コジャノメは全体に色が濃く、紫色の光沢があります。翅の裏の帯は、ヒメジャノメでは淡くまっすぐなのに対し、コジャノメでは翅の付け根を中心に弧を描きます。
間違えやすい理由同じ属の茶色いチョウで、大きさや眼状紋の並びがよく似ています。コジャノメはやや暗い林を好みますが、すみ分けははっきりしません。
すむ場所
- よく見られる場所
- 明るい疎林
- 林のまわりの草地
- 山村
- 分布
- 北海道の渡島半島から本州・四国・九州を経て、対馬・種子島・屋久島まで分布します。南西諸島にはおらず、代わりに同じ仲間のリュウキュウヒメジャノメがすんでいます。国外では朝鮮半島、台湾、中国、インドシナ半島などに分布します。
- 好む環境
- 光が差し込むやや明るい疎林や草地を好みます。
- 見られる時期
日本の場合
活動 5〜10月
暮らし
- 食べ物
- 花にはほとんど来ず、腐った果物や獣の糞に集まります。
- 活動
- 明るい草地を低く、ゆるやかに飛びます。
- 冬越し
- 幼虫で冬を越し、翌春に蛹になります。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 暖かい地方では年3~4回発生し、成虫は5月中旬~10月中旬に見られます。北の青森あたりでは年2回です。
- 幼虫の食草
- 幼虫はススキ、チヂミザサ、アズマネザサ、ジュズダマ、カサスゲなどを食べます。
名前と分類
- 名前について
- 本土の個体群は亜種 fulginia とされます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
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