ノンネマイマイは、白い前翅に黒い波模様がくっきり入るドクガの仲間です。ヨーロッパでは針葉樹林の大害虫として知られますが、日本では普段の発生量は少なく、被害の記録は北海道の1例だけです。
姿・形
- 姿
- はオスが35〜45mm、メスが45〜55mmほどです。前翅は白地に黒い波状の線が何本も入り、後翅は灰色っぽい色です。メスの腹部は赤褐色に黒い斑点があり、オスの触角は羽毛状です。全体が黒っぽい個体もいます。
間違えやすい生き物
マイマイガLymantria dispar
マイマイガはオスが黒褐色、メスは白褐色の大型で、模様はぼんやりしています。をメスの腹の毛でフェルト状におおうのも特徴です。ノンネマイマイは白い前翅の黒い波線がはっきりしていて、卵は毛でおおわずに樹皮のすき間に産みます。
間違えやすい理由同じ属でよく見られる種で、幼虫もどちらも青いこぶのある毛虫です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 針葉樹林
- 混交林
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州に分布し、サハリンからユーラシアに広く見られます。
暮らし
- 食べ物
- 幼虫はトドマツ、エゾマツ、カラマツなどの針葉樹のほか、ナラ類、カシワ、ブナ、シラカンバなどの広葉樹の葉も食べます。
- 活動
- 北海道では、成虫は8月上旬から中旬に羽化します。
- 冬越し
- 卵で冬を越します。年1回の発生です。メスは幹の地上2mほどまでの樹皮のすき間に、20〜30個ずつ卵を産みます。
繁殖と一生
- 幼虫
- 幼虫は30〜60mmほどになる毛虫で、背中に青いこぶが2列に並びます。北海道では5月下旬ごろにふ化し、7月中旬に枝葉の間で蛹になります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 脅威
- 国内では1987年、北海道江別市のヨーロッパトウヒの防雪林が激しく食害された例が知られています。カラマツの害虫とする報告もありますが、被害の記録は見当たりません。
文化と話題
- 文化と話題
- ドイツ語では「Nonne(修道女)」と呼ばれ、和名の「ノンネ」もこの呼び名から来ていると考えられます。学名の monacha も「修道女」を意味します。
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