ジギタリスは、釣り鐘形の花を長い穂にずらりと下向きに咲かせるヨーロッパ原産の草花です。全草に強い毒がありますが、その成分から心臓の薬が生まれました。和名のキツネノテブクロは英名フォックスグローブ(キツネの手袋)を訳した名前です。

姿・形

育つ姿
または多年草で、高さは1m前後、大きいものは2m近くになります。1年目は地面に広がる葉()だけをつけ、2年目に花茎を伸ばします。
葉
地上部には柔らかい毛があります。根元の葉は柄があって束になり、上の葉は小さく柄がありません。
花
茎の先に鐘形の花を総状に並べます。花色は紫紅色のほか白やピンクなどで、内側に斑点が入ることが多いです。
花の時期
5~7月に咲きます。
実
花のあとに円錐形のができ、中にとても細かい種子がたくさん入ります。

間違えやすい生き物

コンフリー(ヒレハリソウ)Symphytum officinale

花が咲く前の葉だけでは見分けにくいです。花茎が伸びれば、ジギタリスは大きな鐘形の花が長い穂に並ぶのですぐわかります。

間違えやすい理由葉がよく似ているため、ジギタリスの葉をコンフリーと間違えて食べ、中毒や死亡事故が起きています。

オオバナジギタリスDigitalis grandiflora

オオバナジギタリスは花が淡い黄色で、内側に茶色の網目模様があります。毎年咲く多年草です。

間違えやすい理由同じ仲間で花の形がよく似ており、両者の雑種も知られています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 花壇・庭
分布
原産地は西ヨーロッパとモロッコです。日本には江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されていますが、一部は野生化しています。
花の時期

5〜7月に咲きます

花 5〜7月

育て方

育て方
種はとても細かく、光が当たると発芽するので、土はごく薄くかけます。
毒性
全草に毒があり、とくに茎や葉の毒が強いです。食べると吐き気、嘔吐、下痢、不整脈、頭痛、めまいなどが起こり、重い場合は心臓が止まって死亡することがあります。

名前と分類

名前について
以前はゴマノハグサ科に入れられていましたが、最近の分類ではオオバコ科に入ります。ヨーロッパに広く分布する基本の亜種のほか、ポルトガル北部、スペイン中部、モロッコの限られた地域だけに生える亜種が3つあります。
品種といろいろな姿
花色が白、クリーム、ピンク、アプリコットなどさまざまな園芸品種が多くあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • ヨーロッパの言い伝えでは、悪い妖精がこの花をキツネに与え、キツネはそれを足にはめて足音を立てずに鶏小屋へ近づいたといわれます。「キツネの手袋」の名はここから来ています。
  • 18世紀に英国の医師ウィリアム・ウィザリングが心臓の薬としての効き目を発表し、うっ血性心不全の治療に使われるようになりました。

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写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

キツネノテブクロ(Digitalis purpurea)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo