ニホンジカは日本各地の森林や草地にすむシカで、夏には赤褐色の毛に白い斑点が目立ちます。増えすぎた地域では下草や若木が食べられ、森や農地への影響が課題になっています。

姿・形

姿
夏毛は赤褐色で白い斑点が目立ち、冬毛は濃い褐色になります。角はオスだけに生え、毎年生え替わります。
声
危険を感じると短い警戒声を出し、秋の繁殖期にはオスがよく通る声で鳴きます。

間違えやすい生き物

ニホンカモシカCapricornis crispus

ニホンカモシカ(Capricornis crispus)はオスもメスも短い角があり、生え替わりません。ニホンジカでは枝分かれする角がオスだけに生え、毎年生え替わります。

間違えやすい理由名前に「シカ」が入り、山地で見かける大型の草食動物です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 森林と草原の境
  • 山地林
  • 草原・湿原
分布
日本では北海道、本州、四国、九州と多くの島に分布します。慶良間列島のシカは人が持ち込んだものです。
好む環境
森林で休み、草地や森の縁で植物を食べます。雪の多い地域では季節移動をする集団もあります。
時期

日本の場合

繁殖 9〜11月

暮らし

食べ物
草、木の葉、ササ、樹皮など多くの植物を食べる草食動物です。
群れの暮らし
メスは娘や子どもとの群れを作り、オスは単独かオスだけの群れで過ごします。

繁殖と一生

繁殖期
交尾期は主に9月下旬~11月です。
妊娠期間
妊娠期間は約230日です。
一度に産む子の数
5月下旬~7月上旬に、ふつう1頭の子を産みます。
成熟まで
初めて子を産むのは2歳ごろです。

名前と分類

名前について
日本にはエゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ヤクシカなど地域ごとのがあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
日本では数が増えて農林業や森に影響が出る地域があり、増えすぎたシカを減らして植物を守るなど、地域ごとの管理が行われています。
脅威
数が多い地域では、下草や若木が食べられて減り、土壌が流れ出すことがあります。

文化と話題

文化と話題
  • 奈良公園のシカもニホンジカです。「奈良のシカ」は国の天然記念物に指定された野生動物です。
ニホンジカ(Cervus nippon)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo