ツバキ属は、ヤブツバキ(Camellia japonica)やサザンカ(Camellia sasanqua)、お茶になるチャノキ(Camellia sinensis)を含む、の木の仲間です。光沢のある常緑の葉と雄しべが目立つ花に共通点がありますが、開花期や用途は種ごとに違います。

このグループの生き物

ヤブツバキCamellia japonica

暖地の林に自生し、厚く光沢のある葉と冬から春の赤い花が目印です。

サザンカCamellia sasanqua

主に秋から冬に咲き、花弁が一枚ずつ散る点がヤブツバキと見分ける手掛かりになります。

チャノキCamellia sinensis

中国原産で日本各地に栽培され、一部で野生化しています。秋に小さな白い花をつけます。

姿・形

育つ姿
多くは常緑のまたはですが、高さと枝ぶりは種によって違います。
葉
葉は厚くて光沢があり、枝にします。チャノキの若葉は茶に加工されますが、ツバキ属すべての葉が同じ用途になるわけではありません。
花
ヤブツバキは冬から春、サザンカは主に秋から冬、チャノキは秋に咲きます。地域や品種で前後するため、属全体に一つの花期を当てはめることはできません。
実
花の後には硬いができ、熟すと裂けて大きな種子が現れます。果実の形と大きさは種によって違います。
見分けるポイント
多くは光沢のある常緑の葉が互生し、縁に細かながあります。花の中央には多数の雄しべが集まり、花弁の数や色は種と園芸品種によってさまざまです。

間違えやすい生き物

ヒサカキ属Eurya

ヒサカキは春に葉の付け根へ小さな白っぽい花をつけます。庭でよく見るヤブツバキやサザンカの花は、ずっと大きく目立ちます。

間違えやすい理由どちらも光沢のある常緑の葉をつけます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 暖地の照葉樹林
  • 林縁
  • 庭園・茶畑
分布
ツバキ属は熱帯から亜熱帯のアジアに自然分布します。日本ではヤブツバキが本州・四国・九州・南西諸島の暖地に自生し、サザンカは山口県・四国南部・九州・沖縄などに自生します。多くの園芸品種も栽培されています。
好む環境
園芸のツバキ類は、が多く水はけのよい弱酸性の土と半日陰を好むものが多いです。寒さや強い日差しへの耐性は種や品種によって異なります。

育て方

育て方
一重咲きから八重咲きまで、多くの花形と色の園芸品種があります。根が長く水浸しにならず、乾き過ぎない場所で育てます。
増やし方
種子のほか、園芸品種では挿し木や接ぎ木によって同じ特徴を保ちます。

名前と分類

グループの名前
日常でいう「ツバキ」は、ふつうヤブツバキや園芸ツバキを指します。
含まれる種の数
2026年時点で、世界のツバキ属は241種が認められています。
品種といろいろな姿
ヤブツバキとサザンカには、絞り模様の花を含む多数の園芸品種と交雑系統があります。庭の株は野生種そのものとは限りません。

文化と話題

文化と話題
  • ヤブツバキなどの種子から得る椿油は、整髪や食用、道具の手入れなどに使われてきました。
  • チャノキの葉と芽は、加工の違いによって緑茶や紅茶、烏龍茶などになります。
ツバキ属(Camellia)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo