ヨモギ属は世界に500種以上ある植物の仲間で、草餅に使うヨモギを含みます。日本では道端のヨモギだけでなく、海岸のカワラヨモギやのクソニンジンなど、約30種が知られています。

このグループの生き物

ヨモギArtemisia princeps

本州から九州を中心に身近な道端や草地で見られ、葉の裏が白っぽく香りがあります。

ニシヨモギArtemisia indica

関東以西にも見られ、ヨモギと近いため、葉だけの写真では区別が難しいことがあります。

クソニンジンArtemisia annua

一年草で葉が細かく切れ込み、ヨモギよりも繊細な葉に見えます。

カワラヨモギArtemisia capillaris

本州から沖縄の河岸や海岸の砂地で見られ、9〜10月に小さなが密に咲きます。

イワヨモギArtemisia gmelinii

北海道の岩場などで見られ、茎の基部が木質になります。

姿・形

育つ姿
一年草、、基部が木質になる小低木まで含みます。
花
花は小さく目立たず、多くの種では風が花粉を運びます。近縁種は葉の形だけでは区別しにくいことがあります。
見分けるポイント
する葉は深く切れ込むことが多く、裏面に白い毛がある種類も目立ちます。葉の香りと、枝先に集まる小さな頭花を合わせて観察します。

間違えやすい生き物

ブタクサ類Ambrosia

ヨモギとブタクサの若い葉は似ています。ヨモギでは葉裏に白い毛が密にありますが、ブタクサでは葉の切れ込みがより深いです。

間違えやすい理由若い株の葉の形が似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 道端・空き地
  • 草原
  • 河岸・海岸の砂地
  • 山地
分布
ヨモギ属は北半球の温帯を中心に広く分布します。日本では平地から山地、海岸まで環境の異なる約30種が知られています。
好む環境
日当たりのよい開けた場所に多いですが、種によっては寒冷地や海岸の砂地など限られた環境を好みます。

名前と分類

名前について
ヨモギは学者によってArtemisia princepsまたはArtemisia indica var. maximowicziiとして扱われます。
グループの名前
日常語の「ヨモギ」はふつう特定の一種を指しますが、ヨモギ属にはクソニンジンやカワラヨモギなども含まれます。
含まれる種の数
分類法によって数や種の境界は変わります。

保全状況

保全状況
日本のレッドリストではイワヨモギが絶滅危惧II類(VU)です。

文化と話題

文化と話題
  • ヨモギは草餅や灸で身近ですが、ヨモギ属のすべてを同じように利用できるわけではありません。
  • カワラヨモギは薬用に使われますが、自己判断で使うのは避けます。
ヨモギ属(Artemisia)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo