ミソサザイは、沢沿いなどの湿った林にすむ体長約10 cmの小さな野鳥です。褐色の体と上向きの短い尾が目印で、地面近くを動きます。雄は長く力強い声でさえずります。

姿・形

姿
全長は約10 cmで、雌雄とも褐色の体に細い横縞があります。短い尾を上へ立てる姿勢が目印です。
声
雄は震える音を交えた長く複雑な声でさえずります。日本の山地では3月ごろから8月まで聞かれることがあります。

間違えやすい生き物

ジョウビタキPhoenicurus auroreus

ジョウビタキはミソサザイより大きく、雌雄とも翼に白い斑があり、腰や尾に橙色が見えます。ミソサザイは約10 cmで尾がずっと短く、全身に細い横縞があります。

間違えやすい理由ジョウビタキの雌も褐色で、尾をよく動かします。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地の渓流沿い
  • 苔むした林床
  • 岩場
分布
日本では南千島から北海道、本州、四国、九州を経て屋久島まで広く繁殖します。高地で繁殖した個体は冬に低地へ移ることがあります。
好む環境
低山から亜高山の針葉樹林や針葉樹と広葉樹が混じる林で、が湿って苔の多い場所を好みます。流れの強い渓流沿いでも繁殖します。

暮らし

食べ物
暗い林床で根元や苔の上を跳ねながら、甲虫、ガの幼虫、ハエの卵、クモなどを探して食べます。
活動
低い場所を素早く移動し、尾や体をしきりに動かします。

繁殖と一生

巣
雄は枯れ枝と苔で、横に入口のある球形の巣を複数作ります。岩棚の下や浮いた木の根の裏などに置き、雌が内側を羽毛や獣毛で整えます。
卵の数
3~6個
抱卵
雌だけが約14~15日間、卵を温めます。
巣立ち
ひなは孵化してから約16~17日で巣立ちます。

名前と分類

名前について
北米のよく似たミソサザイ類は、以前ミソサザイと同じ種に含められていましたが、現在は別の種に分けられています。日本には本州などのミソサザイや、島にすむ亜種がいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 山梨県では、使われなくなった巣をヤマネの子育て場所にした例が報告されています。
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo