キリギリス科は草むらや樹上にすむ昆虫の仲間で、夏には鳴き声が聞こえます。多くの種は触角が体より長く、音を感じる器官が前脚にあります。

このグループの生き物

ヤマクダマキモドキSinochlora longifissa

葉のような緑色の体と、とても長い触角を合わせて見ます。以前はHolochlora longifissaとも呼ばれました。

アシグロツユムシPhaneroptera nigroantennata

細身のツユムシ類です。脚の暗い部分と体の輪郭を写真で一緒に確認します。

ハネナガキリギリスGampsocleis ussuriensis

北海道では畑の周辺や河川敷などの明るい草地にすみ、成虫は7月上旬から10月上旬ごろに見られます。

ササキリConocephalus melaenus

沖縄では7〜11月に見られます。本州では宮城県以南にも分布します。

姿・形

姿
葉に似た緑色の種が多い一方、褐色などの個体もいます。色だけで決めず、触角の長さと脚、翅の形を合わせて見ます。
見分けるポイント
多くの種では触角が体より長く、畳んだ翅は屋根のように体を覆います。雌では腹端に平たい剣のようなが見える種も多いです。

間違えやすい生き物

バッタ科Acrididae

キリギリス科の触角は多くの場合に体より長いですが、バッタ科の触角は短く、通常は体長の半分を超えません。

間違えやすい理由どちらも後脚が太く、よく跳ぶ昆虫です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 草地
  • 低木の茂み
  • 林縁
  • 樹上
分布
キリギリス科は世界各地の陸上に分布します。日本ではツユムシ類、ササキリ類、キリギリス類など、暮らす高さや環境が異なる仲間が見られます。
好む環境
種によって丈の高い草地、湿った草地、低木、樹上など好む場所が異なります。

暮らし

食べ物
植物を食べる種が多いですが、小動物を捕らえる種や両方を食べる種もいます。
活動
雄は主に前翅をこすり合わせ、種ごとに異なる声を出します。音を感じる器官は前脚にあります。

繁殖と一生

増え方
雌は産卵管を使い、植物の組織や土など種に合った場所へ卵を産みます。幼虫は蛹にならず、翅のない小さな成虫のような姿で育ちます。

名前と分類

グループの名前
「キリギリス科」はTettigoniidae全体の名前です。日常の「キリギリス」は大型の身近な種を思わせますが、この科にはツユムシやササキリなど別の名で親しまれる仲間も含まれます。
含まれる種の数
世界では約8,570種のキリギリス科が知られています。
キリギリス科(Tettigoniidae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo