アメリカジガバチは、泥を運んで家の壁や軒下に握りこぶしほどの巣を作るハチです。北アメリカ原産で、日本には1945年ごろに入り込み、本州の太平洋側を中心に定着しました。巣の部屋ごとに麻酔したクモを詰めて卵を産みます。

姿・形

姿
体長2〜2.8cmほどです。体は黒く、胸や脚に黄色い紋があり、翅は茶色く曇ります。胸と腹をつなぐ細長いは黒色です。

間違えやすい生き物

キゴシジガバチSceliphron madraspatanum

名前のとおり腹柄(胸と腹の間の細い部分)が黄色いのがキゴシジガバチで、黒いのがアメリカジガバチです。

間違えやすい理由大きさや体つきがよく似ていて、どちらも人家に泥の巣を作ります。

すむ場所

よく見られる場所
  • 人家の壁・軒下
  • 橋の下
  • 水たまりのふち
分布
北アメリカ原産です。日本では本州に見られ、関東から関西の太平洋側と北陸の一部に局地的に定着しています。オーストラリアやヨーロッパ、ハワイなどにも広がっています。

暮らし

食べ物
成虫は花の蜜を吸います。幼虫は母バチが運んだクモを食べて育ちます。
群れの暮らし
群れを作らないのハチです。巣を守って攻撃することはほとんどなく、乱暴に扱わない限り刺しません。

繁殖と一生

巣
メスが湿った泥を丸めて運び、筒形の部屋をいくつも並べて、最後に泥で覆って塊にします。
幼虫
部屋ごとに麻酔したクモを何匹も入れて卵を1つ産み、泥でふたをします。幼虫はクモを食べて育ちます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
脅威
京都府の調査では、在来のキゴシジガバチは本種が本州に広がった1950年代以降に数を減らしました。巣場所や獲物が重なる本種との競合が一因と考えられていますが、はっきりした証拠はありません。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アメリカジガバチ(Sceliphron caementarium)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo