アカニシは、成長すると殻口の内側が赤く染まる大型の巻貝で、この特徴が名前の由来です。内湾の浅い砂泥底にすみ、アサリやハマグリなどの二枚貝を食べます。三河地方や瀬戸内海、有明海などでは昔から食材として親しまれています。
姿・形
- 姿
- 殻は厚く、こぶしのような形で、殻口が大きいです。殻高は大きいもので約20cmになります。淡い青褐色の地に細い筋と黒っぽい斑のすじがあります。ふたは厚い革のような質で、暗い褐色です。
すむ場所
- よく見られる場所
- 内湾
- 干潟
- 浅い海の砂泥底
- 分布
- 北海道南部から九州にかけての日本の沿岸と、東シナ海・黄海・朝鮮半島に分布します。20世紀中ごろからは黒海や地中海にも持ち込まれて増えています。
- 好む環境
- 内湾のから水深20mほどまでの砂泥底にすみます。
暮らし
- 食べ物
- 肉食で二枚貝を食べるため、アサリやハマグリ、カキの養殖では害敵とされています。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 夏
- 増え方
- 夏に、海底の小石や貝殻などに、なぎなたのような細長い形のをたくさん産みつけます。この卵嚢は「ナギナタホオズキ」と呼ばれ、縁日などで売られることもあります。
名前と分類
- 品種といろいろな姿
- 朝鮮半島や中国北部のものは肩に強い角のような突起があり、「ツノアカニシ」と呼ばれることがあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 刺身や寿司ネタのほか、煮物や串焼きにもされ、缶詰としても出回っています。黒海で増えたものはトルコやブルガリアから輸入されています。
- 縄文時代には殻が腕輪(貝輪)に加工されていました。今も殻は貝細工の材料になります。
- 蓋を固く閉じて開かない様子を、お金を握って離さない人に見立て、けちな人を「赤螺」とあざけることがあります。明治時代の歌舞伎にもこの言い回しが出てきます。
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