ヒツジは人が最初に家畜にした動物のひとつで、紀元前1万1000〜9000年ごろにメソポタミアで野生のアジアムフロンから家畜化されたと考えられています。日本では599年に百済から2頭が献上されたと『日本書紀』にありますが、本格的な飼育は明治以降です。今は北海道で多く飼われています。

姿・形

姿
品種によって大きさが大きく異なり、雌は45〜100kg、雄は45〜160kgほどです。毛色は白から濃い茶色までさまざまで、まだら模様のものもいます。角は雌雄ともにある品種、雄だけにある品種、ない品種があります。
声
「メー」と鳴きます。

間違えやすい生き物

ヤギCapra hircus

ヒツジは尾が下に垂れ、あごひげがありません。ヤギは尾が上を向き、あごひげがあります。角も、ヒツジは丸く巻くものが多く、ヤギは後ろへ反ります。

間違えやすい理由どちらも同じくらいの大きさの家畜で、昔は日本ではあまり区別されていませんでした。

すむ場所

よく見られる場所
  • 牧場
  • 草地
分布
世界中で家畜として飼われています。日本では北海道が飼育の中心で、東北や関東でも飼われていますが、西日本ではほとんど飼われていません。

暮らし

食べ物
草や背の低い植物を食べ、食べたものを口に戻してかみ直すをします。
群れの暮らし
群れをつくる性質がとても強く、先頭の1頭についていく傾向があります。
感覚
横長の瞳孔で、視野は約270〜320°ととても広い一方、距離感はつかみにくいとされます。においにも敏感です。

繁殖と一生

妊娠期間
約5か月
一度に産む子の数
ふつう1〜2頭、ときに3頭
寿命
10〜12年、まれに20年

名前と分類

品種といろいろな姿
羊毛をとる品種のほか、羊毛が生えず毛刈りのいらない品種もあります。ムフロン(O. a. musimon)も同じ種のとされています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 大正時代から農家が副業として1頭ずつ飼う「副業めん羊」が広まりましたが、その後、安い輸入羊毛や化学繊維に押されて大きく減りました。
  • ジンギスカンは、毛を刈ったあとの羊の肉を食べる方法として考え出された料理です。
  • 十二支の「未(ひつじ)」にあたります。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ヒツジ(Ovis aries)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo