スズメノカタビラは、道ばたや庭のすみ、畑など、日本全土の雑草が生える場所ならほぼどこでも見られる小さなイネ科の草です。葉の付け根や小花を包む部分の縁が薄い膜になっていて、それが薄手の単衣(ひとえ)の着物を思わせることから、この名がついたといわれます。

姿・形

姿
高さ5〜30cmで、全体が黄緑色でやわらかいです。葉は平たい短い線形で長さ4〜10cm、先は少しくぼみ、縁が波打つこともあります。
育つ姿
一年草で、秋に芽生えて冬を越す越年草になることもあります。株立ちになり、地下茎はありません。
花
の枝が横に広がるのが特徴です。は長さ3〜5mmの卵形で、紫色を帯びることもあります。
花の時期
季節を問わず穂を出しますが、主に春に咲きます。

間違えやすい生き物

ツクシスズメノカタビラPoa crassinervis

西日本に分布し、背が高く、穂が上向きに立ちます。確実に見分けるには小穂を確認する必要があります。

間違えやすい理由同じ属で、姿がよく似ています。

ナガハグサPoa pratensis

葉と茎の境目にあるを見ると、ナガハグサは短く先が平らで、スズメノカタビラは先がとがって銀色がかっています。

間違えやすい理由どちらも葉先が舟のへさきのように少しすぼまるイチゴツナギ属の草です。

オオスズメノカタビラPoa trivialis

葉舌の先がとがる点は同じですが、オオスズメノカタビラのほうが銀色っぽさが弱いです。

間違えやすい理由名前も姿も似た同じ属の草です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 道ばた
  • 庭・空き地
  • 畑
  • 田植え前の水田
分布
日本全土に分布します。原産地はヨーロッパ近辺ともいわれますがはっきりせず、今では南極にまで広がっています。
好む環境
湿った場所を好み、田植え前の水田では一面に生えることがあります。

繁殖と一生

増え方
種子から育つと6週間ほどで花を咲かせ、種子を落としてから枯れます。

名前と分類

名前について
異なる2種のイチゴツナギ属(Poa supina と Poa infirma)が交雑してできた種と考えられていて、形がとても変化に富みます。
品種といろいろな姿
  • 直立する一年生・越年生のもの(狭義のスズメノカタビラ、var. annua)と、地面をはって節から根を出す多年生のツルスズメノカタビラ(var. reptans)の2群に分ける見方が一般的です。日本のツルスズメノカタビラはヨーロッパから入ってきた帰化植物とも考えられています。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 芝生やゴルフ場では、芝にまぎれて生える厄介な雑草として扱われます。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

スズメノカタビラ(Poa annua)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo