ゴマフアザラシは、冬の北海道オホーツク海沿岸に流氷とともにやってくるアザラシで、日本の水族館や動物園でもっとも多く飼われているアザラシです。灰色の体にごま粒のような黒い斑点が散らばるのが名前の由来で、流氷の上で生まれる赤ちゃんは真っ白な産毛に包まれています。

姿・形

姿
体長はオスが170cm前後、メスが160cm前後、体重は80〜110kgほどです(大きな個体は130kgほどになります)。背中は灰色の地に黒い斑点が散らばり、おなか側は薄い灰色で斑点が少なめです。模様は1頭ずつかなり違います。

間違えやすい生き物

ゼニガタアザラシPhoca vitulina

ゴマフアザラシは鼻先が細く犬のような顔つきで、淡い地色に黒い斑点が密に散らばります。生息域が重なる場所では見分けにくいことがあり、写真だけでは判断できないこともあります。

間違えやすい理由同じ属の近縁種で大きさも似ており、北海道ではどちらも見られます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 流氷の上
  • 沿岸の海
  • 岩場
分布
ベーリング海とオホーツク海を中心に、北太平洋の北の海に分布します。日本では北海道のオホーツク海沿岸、襟裳岬より東の太平洋側、石狩川河口より北の日本海側で見られます。
いる時期
冬から春にかけて流氷とともに移動し、流氷が消えると北へ戻る個体が多いです。風蓮湖や野付半島など北海道東部にとどまる個体もいます。稚内市の抜海港のように、冬の間に多くの個体が集まる場所もあります。
見られる時期

日本の場合

繁殖 3〜4月 · いる時期 11月〜4月

暮らし

食べ物
小型のタラ類、カレイ類、サンマ、ニシン、チカなどの魚のほか、イカ、タコ、エビ、カニも食べます。

繁殖と一生

繁殖期
4月ごろ交尾し、翌年の3〜4月に流氷の上で子を産みます。生まれたばかりの子は白からクリーム色の産毛に包まれ、流氷の上で目立ちにくいになります。授乳は2〜3週間で終わり、産毛は数週間で抜けて親と同じ模様になります。
一度に産む子の数
1頭
成熟まで
オス3〜4歳、メス3〜5歳
寿命
最長で35年ほど

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
現在は個体数が回復しているとされますが、正確な数はわかっていません。
脅威
近年は夏も北海道に居着く個体が増え、漁業被害が深刻になっています。秋サケの定置網に入りこんでおぼれる例もあります。

文化と話題

文化と話題
  • 森下裕美の漫画『少年アシベ』に登場する「ゴマちゃん」はゴマフアザラシの姿で親しまれ、アニメにもなりました。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ゴマフアザラシ(Phoca largha)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo