インゲンマメは中南米原産の豆で、1654年に中国の僧・隠元が日本に伝えたという言い伝えから名がつきました。乾燥豆の約9割は北海道、とくに十勝地方でつくられ、金時豆などとして親しまれています。さやごと食べるサヤインゲンもこの植物です。

姿・形

育つ姿
一年草です。支柱が必要なつるあり種と、支柱なしで育つつるなし種があります。つるあり種のほうが収量が多いです。
葉
葉は3枚の小葉からなる複葉で、小葉は長さ6〜15cmです。
花
長さ1cmほどの白・ピンク・紫の花が咲きます。ふつうは自分の花粉で実を結びます。
実
さやは長さ8〜20cmで、中に腎臓形の豆が4〜8個入ります。

間違えやすい生き物

フジマメLablab purpureus

フジマメのさやは鎌のように曲がった幅広の形で、豆は平たいです。インゲンマメのさやは細長く、豆は腎臓形です。

間違えやすい理由関西ではフジマメをインゲンと呼ぶことがあり、名前が混同されます。

ベニバナインゲンPhaseolus coccineus

ベニバナインゲンは名前のとおり花がふつう赤く(白花もあります)、豆も2.5cmほどと大きめです。芽生えのとき、が地上に出るインゲンマメと違い、子葉が土の中に残ります。

間違えやすい理由同じつる性のインゲンの仲間で、名前も似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 畑
  • 家庭菜園
分布
原産はメキシコ・中央アメリカとアンデス地方です。17世紀に日本に伝わり、いまは各地で栽培されています。
好む環境
発芽には土と気温がおよそ20℃以上、生育には10℃以上が必要です。冷たく水はけの悪い土では発芽しにくくなります。

注意すること

注意すること
生や加熱不足の豆にはの一種が含まれ、激しい嘔吐や下痢を起こします。よく加熱して食べます。80℃以下の加熱ではかえって毒性が強まることがあります。

名前と分類

名前について
隠元が実際に持ちこんだのはフジマメだったという説もあり、関西では今もフジマメをインゲンマメと呼ぶことがあります。
品種といろいろな姿
若いさやを食べるサヤインゲンと、熟した豆を乾燥させて使う種類があります。乾燥豆では赤紫色の金時豆(代表品種は大正金時)、白あんに使う小粒の白い手亡がよく知られています。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 年に何度もまけることから、地方によっては三度豆とも呼ばれます。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

インゲン(Phaseolus vulgaris)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo