ヤギは約1万年前、イランのザグロス山脈周辺の野生ヤギから家畜化された、最も古い家畜の一つです。日本では明治以降に広く飼われ「貧農の乳牛」とも呼ばれました。沖縄ではヒージャーと呼ばれ、山羊汁などの料理で親しまれています。
姿・形
- 姿
- 角は基本的に2本で、雌雄ともにあごひげが生えることがあります。瞳は横に長く、頭を大きく傾けても水平を保ちます。
間違えやすい生き物
ヒツジOvis aries
ヤギは尾を上げていて、あごひげのあるものが多いです。ヒツジは尾が垂れ下がり、上くちびるが真ん中で分かれています。
間違えやすい理由同じウシ科で体つきが似ており、毛の短いヒツジの品種もいます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 牧場・農家
- 島
- 分布
- 世界中で飼われる家畜です。日本の在来ヤギは15世紀ごろ東南アジアから持ち込まれた小型のヤギが起源とされています。
- 好む環境
- 乾燥や粗い食べ物に強く、急な崖も登れるほど身軽です。
暮らし
- 食べ物
- 好き嫌いが少なく、硬い植物も食べるので除草にも使われます。紙を食べるイメージがありますが、薬品を含む現代の洋紙は消化できず、の原因になるので与えてはいけません。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 主に秋に繁殖します。シバヤギは季節を問わず繁殖できます。
- 妊娠期間
- 約150日
- 一度に産む子の数
- ウシやヒツジより一度に産む子が多く、双子が多いです。
- 寿命
- 平均10~15年
育て方
- 育て方
- 日本のヤギの多くは、明治以降に輸入された乳用の日本ザーネンかその交雑種とされます。ほかに、長崎県西岸や五島列島のヤギを改良した小型のシバヤギなどがいます。
名前と分類
- 名前について
- 家畜ヤギを野生ヤギ(Capra aegagrus)の亜種とみなし、Capra aegagrus hircus と書く資料もあります。ギリシャ・クレタ島のクリクリ(C. h. cretica)はかつて野生ヤギの亜種とされましたが、遺伝子の分析で、大昔に島へ持ち込まれた家畜ヤギが野生化したものとわかり、ヤギの亜種として扱われます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 現状
- 野生化したノヤギは島の固有植物を食べ荒らし、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。日本では小笠原諸島で問題になり、聟島列島では根絶に成功しました。
文化と話題
- 文化と話題
- 十二支の「未(ひつじ)」は、中国ではヤギとヒツジの両方を指し、ベトナムではヤギとして定着しています。
- 「スケープゴート」は、ユダヤ教で人々の罪を負わせて荒野に放したヤギに由来する言葉です。
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