ゼンマイは、春に綿毛に包まれて渦を巻いた若芽を食べる、日本を代表する山菜のシダです。東北地方の名産として知られます。

姿・形

姿
新芽は褐色を帯びた白い綿毛に覆われていて、育つと毛はなくなります。
育つ姿
冬に葉が枯れる多年生のシダです。短い塊状の根茎から葉を束になって出します。
葉
早春に胞子をつけるが出て、少し遅れてが出ます。栄養葉は大きいものでは1m近くになり、に分かれます。

間違えやすい生き物

ヤマドリゼンマイOsmundastrum cinnamomeum

芽生えの姿はとてもよく似ています。ヤマドリゼンマイは山の湿原やブナ帯の明るい草原に群生し、赤褐色の胞子葉が山鳥の尾のように立ちます。

間違えやすい理由胞子葉と栄養葉が別々に出る点が同じで、市販の干しゼンマイの多くはヤマドリゼンマイだともいわれます。

オニゼンマイOsmunda claytoniana

オニゼンマイは1枚の葉の中ほどの羽片だけが胞子をつけます。ゼンマイは胞子葉が丸ごと別の葉になっています。

間違えやすい理由同じ仲間の大型のシダで、若芽も食べられます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 林の下
  • 渓流沿い
  • 水路の脇
分布
北海道から沖縄まで日本各地に分布します。朝鮮半島、中国、台湾などにもあります。
好む環境
湿った場所を好み、山地の谷沿いなどに大きな群落をつくることがあります。

繁殖と一生

増え方
花は咲かず、胞子で増えます。

注意すること

注意すること
灰汁(あく)が強いので、木灰や重曹を入れて一晩置き、ゆでて水にさらしてから食べます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 名前は、巻いた若葉が古銭に似ていることから「銭巻(ぜにまき)」に由来するという説があります。時計などの「ぜんまいばね」は、この新芽の渦巻きにちなんだ呼び名です。
  • 食べるのは栄養葉の若芽で「女ゼンマイ」、胞子葉は「男ゼンマイ」と呼ばれます。男ゼンマイを採るとその株が弱るとされ、採らないのがマナーです。
  • 干しゼンマイや塩漬けにして保存します。油揚げや油と相性がよく、煮物や炒め物にします。
  • 若芽の綿毛は木綿に混ぜて織られ、秋田県の亀田ぜんまい織などに使われました。根はラン栽培の植え込み材にもなります。

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ゼンマイ(Osmunda japonica)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo