タイワンマルカメムシは、日本では琉球列島南部にすむ体長3.5〜6mmの丸いカメムシで、本土のマルカメムシにとてもよく似ています。クズやダイズなどマメ科植物の汁を吸います。アメリカには2009年に侵入して南東部に広がり、kudzu bug(クズの虫)と呼ばれる害虫になりました。

姿・形

姿
体長3.5〜6mmの丸みのある体で、淡い褐色〜オリーブ色に細かな黒い点刻が散らばります。背中の大きなが翅と腹のほとんどを覆うため、甲虫のように見えます。

間違えやすい生き物

マルカメムシMegacopta punctatissima

マルカメムシのほうが一般に大きく、色が濃く、背中の点刻が粗いとされます。ただし中間的な個体群もあり、写真だけで見分けるのは難しいです。本州・四国・九州ならマルカメムシ、琉球列島南部ならタイワンマルカメムシと考えるのが目安です。

間違えやすい理由同じ属のきわめて近い種で、同じ種とみる研究者もいます。

すむ場所

よく見られる場所
  • クズの茂み
  • マメ科の畑
分布
日本では沖永良部島より南の琉球列島に分布します。国外では中国から東洋区、オーストラリアにかけて分布し、2009年にアメリカへ侵入しました。

暮らし

食べ物
成虫も幼虫も、クズやダイズなどマメ科植物の茎や葉から汁を吸います。
冬越し
成虫で冬を越します。

繁殖と一生

増え方
雌は卵塊のそばに共生細菌の入った小さな粒を産みつけます。ふ化した幼虫はこれを食べて細菌を受け継ぎ、細菌を得られないと育ちが悪く、多くが死んでしまいます。

注意すること

注意すること
さわると悪臭のある液を出します。液が肌につくとひりひりしたり赤くはれたりすることがあり、つぶすと布や木に黄色いしみを残します。

名前と分類

名前について
日本では、本州・四国・九州などにすむものはマルカメムシ(Megacopta punctatissima)、琉球列島南部にすむものはタイワンマルカメムシとして分けて扱います。ただし遺伝子の研究では同じ種の地域集団とみられ、同種とする研究者もいます。アメリカに広がった集団は、M. cribrariaの名で報告されますが、遺伝的には九州のマルカメムシの集団に近いことがわかっています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

タイワンマルカメムシ(Megacopta cribraria)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo