クズは秋の七草のひとつで、夏から秋にかけて甘い香りの紫色の花房を咲かせるマメ科のつる植物です。根からとる葛粉は葛湯や葛切りに、乾かした根は漢方の葛根になります。

姿・形

育つ姿
大きなつるを10m以上伸ばす多年草で、株元は木のように硬くなります。根は長芋のように太くなります。
葉
3枚の小葉からなる大きなをつけます。裏には白い毛があります。
花
紫色の花が房になって下から順に咲き、甘い香りがします。白花や淡いピンクの花をつけるものもあります。
花の時期
7〜9月頃です。
実
褐色の毛に覆われた平たいをつけ、冬まで残ります。

間違えやすい生き物

ヤブマメAmphicarpaea edgeworthii

ヤブマメは一年草のつる植物で、クズのように太く硬い株にはなりません。花も9〜10月と遅めに咲き、地中にも実をつけます。

間違えやすい理由どちらも3枚の小葉からなる葉をもつマメ科のつる植物です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 林縁
  • 土手
  • 河原
  • 荒れ地
分布
北海道から九州までの日本各地に分布します。国外では東アジアから東南アジア、ニューギニアにかけて分布します。北米には1876年の博覧会で紹介され、土の流出を防ぐために植えられたあと、外来種として大きく広がっています。
花の時期

7〜9月に咲きます

花 7〜9月

育て方

増やし方
地をはう根茎と種子で増えます。除草剤にも強く、一度根づくと根絶は難しいです。

名前と分類

名前について
この種にはいくつかの変種があり、日本でクズと呼ぶのはそのうちの var. lobata です。Pueraria lobata という学名で書かれることもあります。ほかに中国南部などのシナクズ(var. thomsonii)や、沖縄で見られるタイワンクズ(var. montana)があります。ここに書いた姿や利用は、日本のクズ(var. lobata)が中心です。

保全状況

保全状況
国際自然保護連合()の「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。
脅威
若い木に絡みついて曲げたり枯らしたりするため、林業では「つる切り」で取り除かれます。

文化と話題

文化と話題
  • 和名は、葛粉の産地だった奈良県吉野の国栖(くず)に由来するという説があります。
  • 花は俳句で秋のです。三つ葛の葉などの家紋や、絵の題材としても親しまれてきました。
  • つるの繊維で織る葛布は平安時代から作られ、静岡県掛川市に伝統が残っています。若芽や花も食べられます。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

クズ(Pueraria montana)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo