ヒドリガモは、冬に日本の池や河口で群れをつくるカモです。オスは赤褐色の頭とクリーム色の額が目立ち、口笛のような「ピュー」という高い声で鳴きます。

姿・形

姿
オスは頭が赤茶色で額がクリーム色、体は灰色です。メスは赤みのある褐色で、雌雄とも短い青灰色のくちばしの先が黒いです。
声
オスは高い「ピューピュー」、メスは低い「ガーガー」という声で鳴きます。

間違えやすい生き物

アメリカヒドリMareca americana

アメリカヒドリ(Mareca americana)のオスは目の後ろに広い緑色の帯があります。ヒドリガモのオスは赤褐色の頭とクリーム色の額が目立ちますが、目の後ろが少し緑色の個体もいます。メス同士は写真では識別が難しい場合があります。

間違えやすい理由羽色が似た近い仲間で、日本でも両種の間に生まれた鳥が見られます。

オナガガモAnas acuta

オナガガモ(Anas acuta)は首が細長く、オスは長く伸びた尾と白い首が目立ちます。ヒドリガモはより丸い体つきで、オスは赤褐色の頭にクリーム色の額があります。

間違えやすい理由冬の同じ水辺で見られ、メスはどちらも褐色です。

冬のカモ三種の見分け
オスの頭体と尾
ヒドリガモ赤褐色、クリーム色の額丸い体、短いくちばし
アメリカヒドリ灰色と広い緑色ヒドリガモに似た体形
オナガガモ褐色、白い首細長い首、とがった尾

すむ場所

よく見られる場所
  • 河川・湖沼
  • 都市の池
  • 河口・沿岸
分布
日本にはとして全国へ渡来します。北海道東部はロシアとの渡りの主要な通り道と考えられています。
いる時期
冬鳥
記録される時期

一年中、毎年記録されています · 記録が特に多いのは11〜12月

日本での観察1,955件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
水草や種子、短い草を主に食べます。野付湾ではアマモ(Zostera marina)をついばむ姿も見られます。
活動
昼は水面や岸で休み、夕方から明け方に草地や農耕地へ出て餌を食べることがあります。

繁殖と一生

繁殖期
日本では冬を過ごし、春に北へ渡ってユーラシア北部で繁殖します。
卵の数
8~9個
抱卵
24~25日

名前と分類

名前について
以前はAnas penelopeと呼ばれていました。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 和名はオスの頭の色を緋色にたとえた「緋鳥」に由来するとされます。
ヒドリガモ(Mareca penelope)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo