ヨーロッパのセグロカモメは、桃色の脚と淡い灰色の背をもつ大型のカモメです。日本でふつうにセグロカモメ(Larus vegae)と呼ぶ鳥とは、現在は別種として扱われています。

姿・形

姿
は白い頭と腹、淡い灰色の背、白い点のある黒い翼の先、桃色の脚をしています。若鳥は褐色のまだら模様で、大人の羽になるまで数年かかります。

間違えやすい生き物

セグロカモメLarus vegae

背の灰色や桃色の脚はよく似ています。日本の冬の大型カモメはふつうセグロカモメですが、確かめるには翼を広げたときの先端模様など、複数の写真が必要です。

間違えやすい理由以前は同じ種のとされ、現在の日本名も重なっています。

アメリカセグロカモメLarus smithsonianus

成鳥は非常によく似ており、外見だけでは分けられない個体も多いです。飛んでいるときの翼の先の黒白模様、頭のまだら模様、年齢をまとめて確認する必要があります。

間違えやすい理由以前は広い意味のセグロカモメに含まれ、体格と基本的な羽色がほぼ同じです。

ニシセグロカモメLarus fuscus

ニシセグロカモメ(Larus fuscus)の成鳥は背がより濃い灰色で、脚が黄色く、翼が長く細身に見えます。ヨーロッパのセグロカモメの成鳥は通常、背が淡く脚が桃色です。

間違えやすい理由どちらも白い頭と黒い翼の先をもつ大型のカモメです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 海岸・島
  • 河口・大きな湖
  • 都市の屋上
分布
Larus argentatusの自然分布の中心は北・西ヨーロッパです。日本で普通にセグロカモメと呼ばれる東アジアの鳥は、現在は別種として扱われています。
好む環境
繁殖期には岩礁、崖、浜、建物の屋上など、巣の周囲を見渡しやすい開けた場所を使います。

暮らし

食べ物
魚や海のを食べ、死んだ動物や人の食べ残しも利用する雑食性です。
活動
海岸や水辺を歩いて餌を探し、水面を飛んだり船を追ったりします。繁殖地では巣とひなを強く守ります。

繁殖と一生

巣
ヨーロッパの繁殖地では、地面、崖の出っ張り、建物の屋上に植物のかけらを集めて巣を作ります。
卵の数
通常3卵
抱卵
は通常28〜30日です。
巣立ち
ひなは通常35〜40日ほどで飛べるようになります。

名前と分類

名前について
以前はヨーロッパ・北米・東アジアのカモメを広い意味のLarus argentatusに含めていました。ヨーロッパの種には西部の亜種L. a. argenteusと北部の亜種L. a. argentatusがいます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
ヨーロッパの繁殖地であるイギリスでは、繁殖個体数の減少が報告されています。
セグロカモメ(Larus argentatus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo