ヒガンバナ属はアジアに分布するの仲間で、多くの種は葉と花の時期が重なりません。日本では秋彼岸ごろに咲くヒガンバナや夏に咲くナツズイセン、キツネノカミソリが見られます。園芸ではリコリスとも呼ばれます。

このグループの生き物

ヒガンバナLycoris radiata

9月ごろ、葉のない茎に鮮紅色の花が咲き、花後に細い葉が伸びます。

ナツズイセンLycoris squamigera

春の幅広い葉が枯れた後、夏に淡い桃色の花を咲かせます。

キツネノカミソリLycoris sanguinea

林内や林縁で夏に橙色の花を咲かせ、おしべはヒガンバナほど長く突き出ません。

ショウキズイセンLycoris aurea

暖地の庭などで見られ、秋に黄色い花と長いおしべが目立ちます。

姿・形

育つ姿
地下ので何年も生きる多年草です。
葉
多くの種で葉と花の時期が重なりません。ヒガンバナは花後の秋に葉を出し、ナツズイセンは春の葉が枯れた後に花を出します。
花
日本では夏から秋に、赤・桃・橙・黄などの花が見られます。
見分けるポイント
葉のない花茎の先に、6枚のをもつ花が数個まとまって咲きます。ヒガンバナでは花被片が強く反り返り、長いおしべが外へ伸びます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 田畑の畦
  • 道端・土手
  • 林縁
  • 庭園
分布
ヒガンバナ属はアジアに分布します。日本ではヒガンバナが人里近くに広く見られ、キツネノカミソリなどの自生種もあります。
好む環境
種によって葉を出す季節は異なりますが、地下の鱗茎で休眠し、明るい林縁や水はけのよい庭で育つものが多いです。

育て方

増やし方
ヒガンバナのように種子ができにくい種類は、鱗茎が分かれて増えます。キツネノカミソリのように種子も作る種類があります。
毒性
鱗茎を中心にリコリンなどの有毒な成分を含み、食べると中毒するおそれがあります。食用にはしません。

名前と分類

名前について
自然に生じた雑種や種子のできない系統があり、種と雑種の分け方には異なる見方があります。

文化と話題

文化と話題
  • ヒガンバナは秋の彼岸ごろに咲くことから名づけられ、マンジュシャゲなど多くの別名があります。
  • 田畑の畦や墓地の周辺に植えられてきた歴史があり、葉と花を同時に見ないことから「葉見ず花見ず」とも呼ばれます。
ヒガンバナ属(Lycoris)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo