ホタル科は甲虫の仲間で、多くの種が腹部から光を出して合図を交わします。日本では初夏の水辺でゲンジボタルやヘイケボタルが見られますが、成虫が光らない種や、幼虫が陸上で育つ種もいます。ホタルは水辺だけでなく、森や草地にも暮らしています。

このグループの生き物

ゲンジボタルNipponoluciola cruciata

主に流れのある水辺で育ち、初夏に大きくゆったりした光を見せます。

ヘイケボタルAquatica lateralis

水田や流れの緩い水辺にも暮らし、ゲンジボタルより小さく細かな光を見せます。

ヒメボタルLuciola parvula

林内などで見られる陸生の小さなホタルで、短く鋭い光を点滅させます。

姿・形

姿
体は細長く、頭が前胸の下に隠れて見える種が多いです。夜の光だけを写した写真では、種まで識別しにくいことがあります。
見分けるポイント
ホタルはハエではなく甲虫です。多くの種は腹部ので光りますが、成虫が光らない種もいます。

間違えやすい生き物

ベニボタル科Lycidae

ベニボタル類には赤い上翅の種が多く、成虫は発光しません。ホタル科にも成虫がほとんど光らない種がいるため、光らないことだけでは決められません。

間違えやすい理由名前に「ボタル」が入り、細長い甲虫です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 河川・水路
  • 水田・湿地
  • 湿った林床
分布
ホタル科は世界各地に分布します。日本には水生幼虫をもつ種だけでなく、陸上で育つ種もいます。
好む環境
幼虫が暮らす水辺や湿った土、落ち葉の環境に加えて、成虫が光で交信できる暗い夜が大切です。

暮らし

食べ物
幼虫は種によってカワニナなどの巻貝や小さな無脊椎動物を食べます。成虫はほとんど食べない種もいます。
活動
光る種では、雄と雌が種ごとに異なる点滅の間隔や強さで交信します。ゲンジボタルとヘイケボタルは胸の模様や大きさでも見分ける手掛かりがあります。

繁殖と一生

増え方
卵・幼虫・さなぎ・成虫を経るをします。成虫より幼虫の期間がずっと長い種が多いです。
幼虫
ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は水中で巻貝類を食べますが、ホタル科全体では陸上で小さな無脊椎動物を捕らえる種も多いです。

名前と分類

名前について
ゲンジボタルは以前 Luciola cruciata、ヘイケボタルは Luciola lateralis とも呼ばれていました。
グループの名前
正式名はホタル科です。日常語の「ホタル」も主にこの仲間を指しますが、ベニボタルのように名前に「ボタル」が付く別の科もあります。
含まれる種の数
世界で2,000種以上、日本では約50種が知られています。

保全状況

保全状況
水辺だけでなく、周辺の草地や暗い夜も含めた保全が必要です。
脅威
日本では水辺やの改変、農薬、夜間照明が、一部のホタルの暮らしを妨げます。

文化と話題

文化と話題
  • ゲンジボタルとヘイケボタルは、日本の初夏の風物として親しまれています。
ホタル科(Lampyridae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo