ホップ(和名セイヨウカラハナソウ)は、ヨーロッパと西アジア原産のつる性多年草で、雌株にできるがビールの苦味と香りのもとになります。日本では明治時代に北海道で栽培が始まり、今は東北と北海道で育てられています。

姿・形

育つ姿
つる性の多年草です。春に芽を出して夏の間に7m以上よじ登り、秋には地上部が枯れて地下茎で冬を越します。
葉
葉は手のひら状に3〜5裂します。茎や葉には下向きの鉤状の毛があり、これで物に引っかかって登ります。
花
です。雌株の花は松かさに似た毬花になり、中の黄色い粒()にビールの苦味と香りの成分が含まれます。
実
実は種を1つ含む小さな乾いた実()です。

間違えやすい生き物

カラハナソウHumulus cordifolius

見た目はよく似ていて、写真での区別は難しいです。山地の日当たりのよい林縁や草やぶに自生するのがカラハナソウで、畑や庭で育てられているのがホップです。

間違えやすい理由ホップの変種とされてきたほど近い仲間で、よく混同されます。

カナムグラHumulus scandens

カナムグラは葉が5〜9裂と細かく分かれ、裂け目の間が狭いです。雌の果穂は小さく、が実を包みきらないので松かさのようには見えません。

間違えやすい理由同じ属のつる草で、葉の形やざらつく茎が似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 畑
  • 庭
  • 草地
分布
ヨーロッパから西アジアが原産です。日本では主にビール用に栽培され、最大の産地は岩手県遠野市です。
好む環境
日当たりがよく、適度に雨の降る場所を好みます。

育て方

育て方
つるがよく伸びるので、緑のカーテンにも使われます。
増やし方
株は長く生き、畑では10〜30年ほど同じ株を使います。
毒性
茎や葉に触れると、かぶれる人もいます。

名前と分類

名前について
日本の山野に自生するカラハナソウは、ホップの変種(H. lupulus var. cordifolius)とする見方と、別種 Humulus cordifolius とする見方があります。後者の見方では、Humulus lupulus はヨーロッパ・西アジア原産のホップを指し、山のカラハナソウは含みません。
品種といろいろな姿
ビール用に多くの品種が栽培されています。葉が黄色い観賞用の品種 'Aureus' もあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

文化と話題

文化と話題
  • 日本でのホップ栽培は、1877年(明治10年)に北海道開拓使が海外から苗を持ち込んだのが始まりとされます。
  • 1516年にドイツで定められたビール純粋令では、ビールの原料を大麦・ホップ・水に限りました。
  • 種小名 lupulus はラテン語で「小さなオオカミ」の意味で、ほかの木に絡みついて覆ってしまう性質に由来します。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

カラハナソウ(広義)(Humulus lupulus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo