ハラビロカマキリは、主に木の上で暮らすカマキリで、幅広い腹部と前側の羽の白い点が目印です。日本では本州・四国・九州・南西諸島で見られ、成虫は晩夏から秋に観察しやすいです。

姿・形

姿
体長はおよそ45〜64 mmで、緑色または褐色です。腹部が幅広く、左右のに小さな白斑があります。

間違えやすい生き物

ムネアカハラビロカマキリHierodula chinensis

ハラビロカマキリは前脚の付け根に大きめの突起が3〜4個あり、胸の前部の下面は淡黄色で黒い帯があります。ムネアカハラビロカマキリは小さな突起が8〜9個あり、胸の前部の下面が赤みを帯びます。

間違えやすい理由どちらも幅広い体と前翅の白い点があります。

チョウセンカマキリTenodera angustipennis

ハラビロカマキリは胸部が短く腹部が幅広く、前翅に白い点があります。チョウセンカマキリは全体に細長く、この白い点がありません。

間違えやすい理由どちらも緑色や褐色になり、鎌状の前脚を持ちます。

コカマキリStatilia maculata

コカマキリはより小型で、前脚の内側に黒い帯が目立ちます。ハラビロカマキリは幅広い腹部と前翅の白い点が目印です。

間違えやすい理由褐色の個体は体色だけでは似て見えます。

似たカマキリの見分け方
前翅の白い点体形前脚の内側
ハラビロカマキリあります腹部が幅広いです大きな突起が3個です
ムネアカハラビロカマキリあります腹部が幅広いです小さな突起が8〜9個です
チョウセンカマキリありません細長いです―
コカマキリ―小型です黒い帯があります

すむ場所

よく見られる場所
  • 林の縁の樹上
  • 公園の木
  • 林に接する草地
分布
本州・四国・九州と南西諸島の広い範囲に分布します。
好む環境
樹上で暮らすことが多いですが、林に隣接する草地でも活動します。
見られる時期

日本の場合

活動 8〜10月

暮らし

食べ物
幼虫も成虫も、ほかの昆虫を鎌状の前脚で捕らえて食べます。
活動
前脚を持ち上げて待ち、獲物が射程に入ると素早く捕らえます。成虫は8月下旬〜10月ごろの日中に見つけやすいです。
冬越し
の中の卵で冬を越します。落葉後は褐色で盛り上がった卵鞘を見つけやすくなります。

繁殖と一生

繁殖期
秋に枝や幹へ卵鞘を産みつけます。
幼虫
幼虫は腹部を背中側へ反らし、葉に紛れるような姿勢をとることがあります。

名前と分類

名前について
のハラビロカマキリ(Hierodula patellifera patellifera)と、大東諸島から記載された大東島亜種(H. p. daitoana)が知られています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
脅威
外来種のムネアカハラビロカマキリが増えた地域では、本種が減っている可能性が指摘されています。
ハラビロカマキリ(Hierodula patellifera)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo