タカノケフサイソガニは、波の静かな内湾や河口の干潟にすむ小さなカニです。ケフサイソガニとよく似ていて、2005年に新種として区別されました。おとなのオスのはさみには黄褐色の毛の房があり、ヨーロッパではとして広がっています。

姿・形

姿
甲は四角く、幅は2.5cmほどで、両側に3本ずつ歯があります。体色は橙褐色から緑がかった黒までさまざまで、甲や脚、はさみに小さな黒い点があります。

間違えやすい生き物

ケフサイソガニHemigrapsus penicillatus

おとなのオスで、はさみの毛の房が内側と外側で同じくらいならタカノケフサイソガニ、外側が小さければケフサイソガニです。タカノケフサイソガニは腹側の黒い点が小さいです。メスや背中だけの写真では識別が難しいです。

間違えやすい理由2005年まで同じ種とされていたほどよく似ていて、すむ場所も重なります。

イソガニHemigrapsus sanguineus

イソガニは歩脚にはっきりした縞模様があり、はさみの上面に大きめの紫・赤・茶色の点があります。大きなオスははさみの付け根に毛の房ではなく肉質のふくらみがあります。

間違えやすい理由同じ属で、四角い甲と両側3本の歯をもつ点が共通しています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 内湾
  • 河口
  • 干潟
  • 港
分布
日本、朝鮮半島、中国、ロシア極東など北西太平洋の沿岸にすみます。
好む環境
波の静かな内湾の干潟や河口で、石の下やかたい構造物のすきまに隠れています。ケフサイソガニと同じ場所にいることも多いですが、本種は静かな内湾で多く、外洋に近い場所ではケフサイソガニが多くなります。

暮らし

食べ物
小さな動物や海藻などを食べる雑食性です。

繁殖と一生

幼虫
ふ化した幼生は1か月近く海中を漂ってから着底します。

名前と分類

名前について
以前はケフサイソガニ(Hemigrapsus penicillatus)の中に2種が含まれていました。1997年に高野正嗣氏らが形の異なる2つの型を指摘し、2005年にその一方が新種タカノケフサイソガニとして記載されました。両種は遺伝的にも異なり、雑種は報告されていません。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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タカノケフサイソガニ(Hemigrapsus takanoi)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo