イチョウは、扇形の葉が秋に黄色く色づく大きな木で、日本では街路樹や公園の木として植えられています。古いイチョウのなかまで今も残るただ一つの種で、野生の木はとても少ないです。

姿・形

育つ姿
ふつう高さ20〜35mほどになるです。
葉
扇形の葉が特徴で、秋に鮮やかな黄色に色づきます。
花
雄の木と雌の木が分かれるです。花びらのある花はつけず、花粉は春に風で運ばれます。
実
雌の木にできる「ぎんなん」は果実ではなく種子です。日本では9〜11月ごろが旬で、外側の皮は強いにおいがあり、触れるとかぶれることがあります。

間違えやすい生き物

カツラCercidiphyllum japonicum

カツラの葉はハート形ですが、イチョウの葉は扇形です。どちらも秋に黄色く色づきます。

間違えやすい理由どちらも黄色い落ち葉が目立つ木です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 街路樹
  • 公園
  • 神社・寺院
  • 学校
分布
中国原産で、日本では古くから植えられてきました。中国に残る古い木が野生由来かどうかは研究が続いています。
好む環境
乾燥や暑さ、大気汚染に強く、都市でもよく育ちます。
時期

日本の場合

実 9〜11月

注意すること

注意すること
ぎんなんは食べられますが、たくさん食べるとけいれんなどの中毒を起こすことがあります。特に子どもは注意が必要です。

名前と分類

品種といろいろな姿
ぎんなんをとるための品種があります。愛知県祖父江では「久寿」「金兵衛」「藤九郎」などが育てられています。

保全状況

IUCNレッドリスト
EN絶滅危惧野生での絶滅の危険がとても高いです
現状
野生のイチョウはとても少ないです。日本では北金ヶ沢のイチョウ(青森県)など、各地の大木が天然記念物に指定されています。

文化と話題

文化と話題
  • 「イチョウ」という名前は「銀杏」の中国での昔の読み方から来たという説と、葉の形を鴨の足にたとえた「鴨脚」から来たという説があります。
  • 黄色く色づいた葉は「銀杏黄葉(いちょうもみじ)」と呼ばれ、晩秋のになっています。
  • 東京都の木は1966年に都民の投票で選ばれ、イチョウが約半数の票を集めました。大阪府の木でもあり、御堂筋のイチョウ並木は大阪を代表する景色です。
  • 平瀬作五郎がイチョウの精子を発見し、1896年に論文で発表しました。この木は今も小石川植物園に残っています。
イチョウ(Ginkgo biloba)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo