イチジクは、実のように見える袋()の内側に小さな花がびっしり咲く果樹で、外から花が見えないため「無花果」と書きます。地中海沿岸から西アジアが原産で、日本には江戸時代初めごろに伝わったとされます。和歌山県や愛知県などが主な産地です。
姿・形
- 育つ姿
- 落葉する低木から小高木で、日本ではふつう高さ3〜5mほどです。
- 葉
- 大きな手のひら形で3〜5つに裂け、互い違いにつきます。葉の裏には粗い毛が密生しています。
- 花
- 花は新しい枝の葉のつけ根にできる花嚢の内側に咲くため、外からは見えません。花の時期は6〜9月です。
- 実
- 8〜10月ごろに熟します。蓬莱柿は完熟すると実の先が星形に割れます。
間違えやすい生き物
イヌビワFicus erecta
イヌビワの葉は裂けない細長い楕円形で、実は直径1〜1.3cmと小さく、熟すと白い粉をふいた濃い紫色になります。イチジクの葉は3〜5つに深く裂けます。
間違えやすい理由同じイチジクの仲間で実の形が似ており、関東以西の海岸近くの林に自生しています。イチジクが伝わる前はこの木が「イチジク」と呼ばれていました。
すむ場所
- よく見られる場所
- 果樹園
- 庭
- 分布
- 原産は地中海沿岸と西アジアです。日本では果樹として各地で栽培され、和歌山県や愛知県などが主な産地です。
- 花の時期
6〜9月に咲きます
花 6〜9月 · 実 8〜10月
繁殖と一生
- 増え方
- 原産地ではイチジクコバチが花嚢の中に入って受粉させます。日本にはこのハチがいないとされ、日本で栽培されるイチジクのほとんどは受粉しなくても実が大きくなる雌株です。
注意すること
- 注意すること
- 葉や実を切ると出る白い乳液が肌につくと、かぶれやかゆみを起こすことがあります。
名前と分類
- 品種といろいろな姿
- 桝井ドーフィン:日本の栽培では主流の品種で、全体の約8割を占めるとされます。
- 蓬莱柿:西日本で古くから栽培されてきた品種です。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
文化と話題
- 文化と話題
- 「イチジク」は、中国で付けられた名「映日果」(ペルシア語の音を写したもの)の読み「エイジツカ」がなまったとする説が一般的です。伝わった当初は「唐柿」「南蛮柿」とも呼ばれました。
- 葉は入浴剤にも使われてきました。
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