カタクリは、雪どけ後の早春に落葉樹林の林床で紅紫色の花を咲かせる多年草です。地上に姿を見せるのは春の数週間だけで、種から花が咲くまでに7〜9年ほどかかります。料理に使う「片栗粉」の名前は、もともとこの植物のからとったデンプンに由来します。
姿・形
- 葉
- 地面近くに広い楕円形の葉を1〜2枚広げ、葉には暗紫色の斑模様が入ることが多いです。
- 花
- 茎の先に薄紫から桃色の花が1輪、下向きに咲き、6枚の花びらが反り返ります。晴れた日に開いて夕方に閉じ、曇りや雨の日は開きません。
- 花の時期
- 早春から春。秋田県北部では4月下旬〜5月上旬で、花の時期は2週間ほどです。
すむ場所
- よく見られる場所
- 落葉広葉樹林の林床
- 分布
- 北海道から九州の落葉広葉樹林に分布し、中部地方や東北地方の山地に多く、関西より西や四国・九州では少なくなります。九州では熊本県だけに分布します。国外では朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東にも生えます。
- 好む環境
- 春に日が差す落葉樹林の林床に群生します。
暮らし
- 活動
- の一つで、地上に出ているのは4〜5週間ほどです。5月中旬ごろから9月末ごろまでは地下の鱗茎で休眠します。
繁殖と一生
- 種の広がり方
- 種子にという付属体がついていて、これを目当てにアリが種子を巣に運び、生育地が広がります。
育て方
- 増やし方
- 種子から花が咲くまで7〜9年ほどかかるといわれています。
名前と分類
- 品種といろいろな姿
- 白い花を咲かせる品種はシロバナカタクリと呼ばれます。
保全状況
- 脅威
- 乱獲や盗掘、開発で生育地が減り、多くの都道府県のレッドリストに載っています。四国や九州では分布がごく限られています。
文化と話題
- 文化と話題
- 『万葉集』では「堅香子(かたかご)」の名で詠まれています。
- 若葉や花は山菜として食べられてきました。鱗茎は甘煮やきんとんにもされますが、採りすぎに注意が呼びかけられています。
- 多くの市町村が市町村の花に選んでいて、1994年から2014年まで350円の普通切手の図柄にもなりました。
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