スギは、日本の山地の天然林や人工林、社寺林で見られる一年中緑の針葉樹です。まっすぐな幹、らせん状につく針形の葉、縦に細長くはがれる赤褐色の樹皮が目印です。

姿・形

姿
まっすぐに伸びるで、若い木は円錐形の樹冠になります。樹皮は赤褐色で、縦に裂けて細長くはがれます。
育つ姿
高さ30~40 mになることがある高木で、です。
葉
小さな鎌形の葉が枝にらせん状につき、先が内側へ曲がります。葉は枯れてもしばらく枝に残ります。
花の時期
スギ花粉が飛ぶ時期は地域で異なり、関東や九州では2月ごろ、東北北部では3月ごろに始まる年があります。
実
は初め緑色で、10月ごろに熟すと褐色になります。

間違えやすい生き物

イブキJuniperus chinensis

スギは鎌形の針葉が枝をらせん状に囲み、褐色の木質の球果をつけます。成木のイブキ(Juniperus chinensis)は鱗のような葉が多く、青い液果のように見える球果をつけます。

間違えやすい理由どちらもヒノキ科の常緑樹で、若い枝に針状の葉が出ることがあります。

ヒノキChamaecyparis obtusa

ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の葉は平たい扇形の枝にうろこ状につきます。スギの葉は針のような形で、小枝をぐるりと囲みます。

間違えやすい理由どちらも日本の人工林や庭で見られる常緑樹です。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地の天然林
  • 人工林
  • 社寺林
分布
天然のスギは本州、四国、九州、屋久島に分布し、北海道にはありません。暖温帯から冷温帯の湿り気が適度にある場所に広く植林されています。
好む環境
湿り気があり、水はけのよい場所でよく育ちます。天然林では岩の多い場所や湿潤地にも見られます。
時期

日本の場合

実 10月

繁殖と一生

増え方
雄花と雌花が同じ木につきます。前年の秋ごろから花芽ができ、雄花は花粉を放ち、雌花は球果になります。

育て方

増やし方
種子のほか、林業ではでも増やします。九州には古くから多くのさし木品種があります。

名前と分類

品種といろいろな姿
  • 日本海側には枝が地面につくと根を出しやすいウラスギ型があります。
  • 庭木では葉色や樹形の異なる園芸品種も栽培されています。

保全状況

IUCNレッドリスト
NT準絶滅危惧近い将来、危機に近づくおそれがあります
脅威
植林された木は非常に多い一方、天然林は長年の伐採で小さく分断されました。植林木との遺伝的な混ざりも保全上の課題とされています。

文化と話題

文化と話題
  • 材は建築、家具、樽などに広く使われ、樹皮は屋根材にも利用されてきました。
  • 酒蔵の軒先に下げる杉玉は、スギの葉を球形に束ねたものです。
スギ(Cryptomeria japonica)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo