テントウムシ科は庭や畑で見られる、丸形や楕円形の甲虫の仲間です。赤い体に黒い星がある種類だけでなく、黄色・黒・橙色で星が少ない種類もいます。多くはアブラムシなどを食べますが、キイロテントウは葉につくカビを食べ、オオニジュウヤホシテントウは植物の葉を食べます。

このグループの生き物

ナナホシテントウCoccinella septempunctata

北海道から沖縄まで見られ、赤いに合計七つの黒い星があります。草地や畑でアブラムシを食べます。

ナミテントウHarmonia axyridis

北海道・本州・四国・九州に分布し、3~11月に見られます。黒地に赤い星、橙地に黒い星、ほぼ無紋など模様が大きく変わります。

カメノコテントウAiolocaria hexaspilota

大型で、赤橙色の地に黒い帯状の模様がつながります。模様には個体差があり、黒っぽい個体もいます。

キイロテントウIlleis koebelei

小型で全体が黄色く、前胸背に一対の黒点があります。葉のうどんこ病菌を食べます。

オオニジュウヤホシテントウHenosepilachna vigintioctomaculata

黄褐色の鞘翅に細かな毛と黒点があります。ジャガイモなどのナス科植物の葉を、成虫も幼虫も食べます。

姿・形

姿
幼虫は丸い成虫とは大きく異なり、細長く後方が細くなります。黒っぽい体に橙色や白色の模様と小さな突起があるものが多いです。
見分けるポイント
成虫は丸形から楕円形で背中が強く盛り上がり、硬い鞘翅が腹部を覆います。赤地に黒い星だけではなく、黒・黄・橙・桃色や無紋に近い種もいます。

間違えやすい生き物

ハムシ科Chrysomelidae

ハムシにも丸く色鮮やかな種がいます。テントウムシは短く先が太い触角と小さく隠れたような頭が目立ち、多くのハムシは糸のような触角と見えやすい頭をもちます。写真だけでは難しい個体もいます。

間違えやすい理由どちらも葉の上で見つかる小型の甲虫が多いです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 庭・畑
  • 草地・河川敷
  • 林・樹木
分布
日本では北海道から南西諸島まで多くの種が見られます。アブラムシのいる草木、うどんこ病が出た葉、植物食の種が利用する作物など、食べ物によって探す場所が変わります。
好む環境
餌が多い葉や茎で成虫と幼虫を見つけやすいです。寒くなると、樹皮の下や落ち葉、岩や建物の隙間などに集まってする種もいます。
記録される時期

一年中、毎年記録されています · 記録が特に多いのは4〜5月

日本での観察5,518件・10年分 · 参考

暮らし

食べ物
多くの種では幼虫も成虫もアブラムシなどの小さな虫を食べます。キイロテントウはうどんこ病菌を食べ、オオニジュウヤホシテントウはジャガイモなどの葉を食べます。
活動
成虫と幼虫は葉や茎を歩いて餌を探します。成虫は刺激されると飛んだり、脚を縮めて落ちたりします。
冬越し
多くの種が成虫で越冬します。ナミテントウは樹皮の下などに集まり、集団で冬を過ごします。

繁殖と一生

増え方
を行い、卵・幼虫・・成虫の順に育ちます。捕食性の種は、アブラムシなどの餌がいる葉の近くに黄から橙色の卵をまとめて産むことが多いです。
幼虫
幼虫は活発に歩いて餌を食べ、成長すると葉や茎に体を固定して蛹になります。突起のある姿だけを見て害虫と決めないことが大切です。

注意すること

注意すること
つかまえると脚の関節から、においと苦味のある黄色い液を出すことがあります。触れた後は手を洗い、目や口に触れないようにします。

名前と分類

グループの名前
正式名はテントウムシ科です。日常の「テントウムシ」は科全体を指しますが、ナミテントウ(Harmonia axyridis)を代表的なテントウムシとして呼ぶ場合もあります。
含まれる種の数
世界では約6,000種が知られ、日本では2005年の時点で約160種が記録されています。

保全状況

脅威
広い範囲に効く殺虫剤は、害虫だけでなく捕食性のテントウムシも減らすことがあります。
テントウムシ科(Coccinellidae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo