ヒトツバタゴは初夏に細長い花びらの白い花を咲かせる木で、日本では対馬や木曽川流域など限られた地域に自生します。環境省レッドリストでとされ、各地の自生地が天然記念物に指定されています。「ナンジャモンジャ」とも呼ばれます。

姿・形

育つ姿
秋に葉を落とすで、大きいものは高さ20mを超えます。
葉
葉は対生し、広い卵形から楕円形です。
花
細長い4枚の花びらをもつ白い花が、円錐状にたくさん集まって咲きます。
花の時期
日本では5月ごろに花が咲きます。
実
秋になると楕円形の小さな実が黒く熟します。

間違えやすい生き物

マルバアオダモFraxinus sieboldiana

どちらも春に白い花が集まって咲きます。マルバアオダモは一枚の葉が数枚の小さな葉に分かれますが、ヒトツバタゴの葉は分かれません。

間違えやすい理由白い花が木を覆うように咲きます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 山地の林縁
  • 公園・庭
  • 街路
分布
朝鮮半島・中国・台湾・日本に分布します。日本での自生地は対馬(長崎県)、木曽川流域(愛知県・岐阜県)、岐阜県東濃地方などに限られています。
好む環境
日なたから半日陰を好み、湿り気があって水はけのよい土でよく育ちます。
花の時期

5月に咲きます

花 5月

繁殖と一生

増え方
雄花だけをつける木と、雄しべ・雌しべが働く花をつける木があります。実は後者につきます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
現状
環境省の2025年レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類です。

文化と話題

文化と話題
  • 名前は「一つ葉のタゴ」という意味です。近い仲間のトネリコ(タゴ)は一枚の葉が小さな葉に分かれますが、この木の葉は分かれません。
  • 「ナンジャモンジャ」は「これは何という木だろう」という意味の呼び名で、クスノキやニレなど、ほかの木を指すこともあります。
  • 俳句では「ひとつばたご」が初夏ので、「なんじゃもんじゃ」も同じ季語として使われます。
ヒトツバタゴ(Chionanthus retusus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo