アオウミガメの「アオ」は甲羅の色ではなく、体の脂肪が青緑色をしていることに由来します。大人になると海草や海藻を食べる、ほぼ植物食のウミガメです。日本では主に小笠原諸島と南西諸島で産卵します。

姿・形

姿
ウミガメ科で最大の種で、大人の甲長はおよそ1m前後です。甲羅は褐色・灰色・オリーブ色で、体の大きさの割に頭が小さく、目の間に大きな鱗が1対あります。

間違えやすい生き物

アカウミガメCaretta caretta

アカウミガメは頭が大きく赤褐色で、目の間の大きな鱗が2対あります。アオウミガメは頭が小さく丸みがあり、その鱗が1対です。

間違えやすい理由大きさや甲羅の色が似ていて、日本の砂浜で産卵する点も同じです。

タイマイEretmochelys imbricata

タイマイは頭が細く口先がとがり、目の間の大きな鱗が2対で、甲羅のふちがギザギザしています。アオウミガメは頭が丸く、その鱗が1対で、甲羅のふちがなめらかです。

間違えやすい理由どちらも褐色の甲羅をもつウミガメで、姿が似ているためです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 暖かい海
  • 海草藻場
  • 砂浜(産卵)
分布
インド洋・大西洋・太平洋の暖かい海に広く分布します。日本では主に小笠原諸島で、南西諸島でも産卵し、四国や九州、本州の太平洋側の海岸でも産卵が確認されています。
移動
大人は数年おきに、生まれた浜の近くへ戻って産卵します。
時期

日本の場合

繁殖 4〜8月

暮らし

食べ物
ほぼ植物食です。九州より北では主に海藻を、南西諸島では海草と海藻を食べます。

繁殖と一生

繁殖期
小笠原諸島では4月下旬から8月中旬(主に6月中旬〜7月中旬)、屋久島では5月中旬から8月下旬に産卵します。
巣
メスが夜に砂浜に上がり、穴を掘って卵を産みます。
卵の数
1回に100個あまり
抱卵
砂の中で約2か月でふ化します。砂の温度が高いとメスが、低いとオスが多く生まれます。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです
現状
環境省レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)です。世界全体では1970年代より数が増え、2025年に絶滅危惧(EN)から引き下げられましたが、まだ減っている地域個体群もあります。
脅威
漁網での、ごみの誤食、卵の採取、による藻場の減少などが脅威です。

文化と話題

文化と話題
  • 小笠原では日本領になった1876年以降に乱獲され、1910年には年に数百頭しかとれないほどに減りました。
  • 今も父島・母島では食用の漁が認められていますが、産卵期は禁漁で、年135頭まで、甲長75cm以上の個体に限られています。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アオウミガメ(Chelonia mydas)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo